DeNA高橋尚成が語る 昨季の不調と日本復帰2年目の決意
元気そうな顔を見て安心しました。DeNAの高橋尚成投手(39)は09年オフに巨人を退団し、メジャーに移籍。5年ぶりの日本球界復帰となった昨季はしかし、10試合に登板して0勝6敗、防御率5.29と不本意な成績に終わりました。まずは、その原因を聞くと……。
「(シーズンへの)入り方がいけませんでした。5年前のイメージのまま自分の投球、(日本の)打者はこんな感じだったよな、こんな感じでいいよなって。要するに、準備もイメージも心構えも非常にアバウトな状態で入ってしまった。甘かったですね」
本人が言うように、それで結果を残せるほど、日本の打者は甘くはありませんでした。
「いや、メジャーの打者のパワーはそれはすごいですよ。でも、日本の打者の技術はまったくヒケをとらない。ミートする能力は、間違いなく世界ナンバーワンだと思う。それは分かってはいたし、決してナメていたわけではないんですが、例えば(外角低めの)いいコースに決まったボールで空振りが取れない。ファウルにされたり、はじき返されたりする。えっ!? ウソ!? ということが結構あって、混乱したというか、戸惑ったところはありました。日本のレベルがさらに上がっているのかもしれないし、自分の力が衰えたからなのかもしれない。この辺に投げとけば、こうやって投げとけばというアバウトな感じじゃ結果は出ません。驚かされたバッターですか? 一番はソフトバンクの柳田クン。なんですか、彼? めちゃくちゃスゴイですよ。あれだけのフルスイングができて、しかも、確実性がある。ビックリしましたね」