監督秘蔵っ子 DeNA桑原「イップス克服」で中堅レギュラー当確
中堅レギュラーの座をガッチリとつかみそうだ。
DeNAの高卒4年目外野手の桑原将志(21)が4日の西武戦に「2番・中堅」でスタメン出場。二塁打を含む2安打でアピールした。
53試合に出場した昨季は、巨人戦でサヨナラ安打を放ち、お立ち台で「コマネチ」のポーズをして名前を売った。ムードメーカーにもなれる存在で、中畑監督のお気に入り選手のひとりだ。
入団時は内野手だったが、昨季から外野に転向。原因はイップスにあった。
二軍で守備指導をした二宮二軍総合コーチが言う。
「スローイングでいうと、テークバックでトップをつくった時に、手のひらが体の内側に向くクセがあった。腕の動きがロックされるような形になって、これではうまく送球ができない。キャッチボールで手のひらの向き、肘のひねり、手首のひねりと一連の動きを反復して矯正した。打球を追ってチャージをし、勢いがついた時に頭が突っ込みがちになるので、ボールとしっかり正対するようにという話もした。まじめに必死に練習していたし、プレーにも余裕が感じられるようになった。そもそも脚力はあるし、小力もある。どんどん伸びる選手。中堅のレギュラーを取って100試合くらいに出れば、打率2割8分、20盗塁は期待できると思う」