楽天が就任を本格検討 「星野GM」に託される“本当の仕事”
本当の仕事はチーム編成ではない。
一部スポーツ紙が報じた「来季、楽天星野GM就任」について、楽天の安部井チーム統括本部長は4日、就任を検討していることを認めた。
現在は、楽天のシニアアドバイザー(SA)という立場の星野仙一氏(68=写真)のGM(ゼネラルマネジャ-)就任が決まれば、チーム編成や監督人事など、現場に関する全権が託されるわけだが、この人事には別の意味もあるのではないか。
阪神は、12年9月に阪神、オリックスで監督を務めた中村勝広氏をGMとして招聘したものの、他球団からの評判はよろしくない。例えば、トレードや補強に関してGM自身がどこまで決められるのか疑問視されており、「最後は南球団社長のハンコがなければ決められないのでしょう。GMにトレードを申し込んでも即決できない」との声もある。
「そもそも中村GMは、阪神が優勝できなかったり、Bクラス落ちで南球団社長に対する批判を受けるための、社長の弾よけ」(阪神OB)ともっぱらだ。
ならば、自分の現場介入に批判が集中している楽天・三木谷オーナーにとっても、星野GMは「防弾チョッキ」でしかない。