日本人選手に闘争心は? 金庚泰が「賞金レース」独走態勢に
【アジアパシフィックOPダイヤモンド杯】
アジアナンバーワン決定戦は、首位発進の金庚泰(キム・キョンテ=29)が逃げ切って今季4勝目。優勝賞金3000万円を加えて、ただ一人大台超えの1億996万円になり、賞金レースでも独走態勢に入った。
日本勢は武藤俊憲(37)と池田勇太(29)の2人が2位タイだったが、3打も差がついた。
評論家の宮崎紘一氏が、「実力の差が出た」とこう言う。
「武藤が11番で金に追いつきましたが、そこから金は慌てずに試合運びがうまかった。終盤は追いかけるほうがショットを曲げて、逃げる金にプレッシャーをかけることが出来なかった。金とのレベル差を見せつけられた試合になった。ただ負けた武藤も池田も本当に悔しそうな表情を見せなかったのがおかしい。“次の試合があるさ”ではファンは納得しない。池田が格好をつけて賞金の10%を義援金として送ると得意げに語っていたが、遮二無二プレーして優勝賞金全額を寄付するぐらいの気位を見せて欲しかった。韓国選手にアジアナンバーワンの座を奪われ、これでは男子ゴルフに人気が集まらない理由がわかります」
今季獲得賞金は池田が4914万円(ランク3位)、武藤が4080万円(同6位)。それに武藤は先ごろツアー外競技のマッチプレー優勝で7000万円も手にしている。
勝てなくても、金銭面では十分に恵まれているわけだ。