来季は戦力低下必至 阪神「金本政権」誕生へ最大の障害は?
■根強い不信感
今季限りで関本(37)は引退。契約切れのマートンや呉昇桓の退団も噂されており、正捕手不在は相変わらず。福原(38)、安藤(37)も衰えが見え、若い生え抜きで活躍が期待できるのは藤浪くらいしかいない。大補強も検討されているとはいえ、応急処置にしかならない。過渡期にある阪神は、今季よりもチーム力が落ちるのは必至。監督要請は時間の問題となった金本氏は写真誌フライデーの「実際にオファーがあったら?」という質問に「正直、貧乏クジよ。火中の栗やんか!」と答えているのも当然だろう。
「しかも、金本は今のフロントを信用していないと思う。金本は10年の開幕前、選手たちに『自分たちの力だけで勝とう』と発言した。前年オフに03年、05年優勝メンバーの赤星氏が引退に追い込まれるなど、フロントは功労者に対して冷遇していると受け取った。その当時のフロントが今も主要ポストにいるわけだからね。交渉時に『長期契約』という甘い誘惑を見せても、成績が低迷すればクビが飛ぶことはわかっている。真弓、和田両監督と同じ道をたどるのはカンベンでしょう」(前出OB)
フロント幹部の総退陣こそ、「金本監督招聘」の最大の誠意といえよう。