「一切オファーはない」 ソフトB退団の松中信彦が胸中語る
今季9試合に出場してわずか1安打。てっきり引退かと思いきや、まさかの退団宣言だ。04年には三冠王を獲得したチームの功労者はなぜ、ホークスを去るのか。他球団からのオファーはあるのか。本人を直撃した。
――引退が噂される中、自ら自由契約を申し出ての退団。改めて経緯を教えてください。
「みなさんも驚かれたと思いますけど……。まあ、いろいろな思いがあって退団という道を選びました。優勝の瞬間にいられなかったですし、今のチームは若い子がどんどん出てきて戦力も豊富。僕がそこに割って入るのは難しい。今後もチャンスはないだろうなと。ただ、ここで引退して後悔はしたくない。引退するという区切りはつけられなかったということです」
――ホークス一筋19年で三冠王を獲得したほどの実績もある。どこかの球団から話があったから、現役を続けようと思ったのではないですか?
「いや、今のところそういうオファーは一切、ありませんね。自由契約になるということで、『他に行き先があるんでしょ?』と多くの人に言われましたし、(王貞治)会長もそう思っていたみたいです。ただ、僕はそういうことを計算して行動するタイプじゃないですから」