松井秀喜の“元上司”が監督就任でイチロー3000安打に暗雲
新たなボスの存在は3000安打(大リーグ通算)に影響するのかどうか。
イチロー(42)のいるマーリンズが2日、今季までドジャースを指揮したドン・マッティングリー氏(54)の監督就任を発表した。
マッティングリー氏は5年間、ドジャースの指揮を執り、今季まで3年連続ナ・リーグ西地区優勝。圧倒的な戦力を抱えながら、しかし、一度もワールドシリーズに進めずオフに退任。事実上のクビといわれる。
マーリンズは今季終了後、イチローと1年間の再契約。4人目の外野手として戦力面のソロバンをはじくと同時に、あと65本に迫った3000安打達成を商売につなげたい思惑がある。
「マッティングリーはヤンキース、ドジャースでコーチを務めたときの監督だったジョー・トーリの影響を強く受けています。松井秀喜がヤンキースでプレーしたときの打撃コーチでもある。イチローのようなベテランを気分良く働かせるタイプの指揮官ですよ」とはメジャー担当記者だが、アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏は、「それでも今回は3000安打を狙うイチローにとってマイナスかもしれません」とこう言った。