MLB関係者は呆然 “サイン盗み”にロ軍投手「よく聞く」と発言
その瞬間、周りにいた報道陣はもちろん、会見を仕切っていたMLB関係者も口をあんぐり開けてボー然の体だった。
ロイヤルズのワールドシリーズ制覇で幕を閉じた米メジャーリーグ。そのロイヤルズがブルージェイズとリーグ優勝決定戦を行っている最中の会見でのことだ。
発言の主はワールドシリーズ期間中に父親が他界、トンボ返りで故郷のドミニカ共和国に戻り、ファンの涙を誘ったロイヤルズの右腕・ボルケス(32)。登板前日会見で、対戦相手のブルージェイズはサインを盗んでいるといわれるがと聞かれ、平然とこう答えたのだ。
「よく聞くよ。(前日に投げた)クエトも言ってた。センター(後方)にだれかがいたってね。ただ、(サインを)盗まれる方も悪いさ」
ブルージェイズにはかつて、サイン盗み疑惑があった。本拠地の外野スタンドにいる男性が、相手のサインを盗んで打者に知らせているというものだ。それでもボルケスは、街中のレストランで親しい記者に話したわけではない。MLB関係者が同席する公式会見での発言だけに、「聞く方も聞く方なら、答える方も答える方。MLB関係者が慌てふためく様子は滑稽ですらあった」とは、会見場にいたマスコミ関係者だ。