堤オーナーに溺愛されて 清原容疑者の“やりたい放題”伝説
堤義明氏(81)がまだ西武鉄道グループの総帥だったころの話だ。当時、原宿にあったコクド本社の会長室は、政財界の重鎮でも限られた人しか入ったことがなかったという。まして西武ライオンズの幹部が出入りするケースはまれ。
「会長室に入る幹部がいても、直立不動のままオーナーに怒鳴り散らされ、『ハイ』か『分かりました』しか言わずに出てくることがほとんどだった」(西武グループ関係者)そうだ。
そんな「奥の院」ともいうべき場所で、ソファにふんぞり返り、あぐらまでかいたといわれる人物がいる。覚醒剤取締法違反で逮捕された清原和博容疑者(48)のことだ。前出の関係者がこう言った。
「堤さんはとにかく清原をかわいがった。球団ではなく、秘書課を通して清原を直接、原宿本社の会長室に招き入れ、チーム事情やプロ野球界に関する話を聞いたり、雑談をしたりしたといいます。例えば清原が自主トレをするときは、オーナーが系列のプリンスホテルを手配したうえで、ホテルの関係者たちに『しっかり守ってやりなさい』と指示する。球団に対しても『清原をマスコミやスキャンダルから守れ』と厳命していたそうです。そうやってモミ消した醜聞はひとつやふたつじゃありません。清原のスキャンダルが週刊誌を賑わせるたびに、グループ内部の社員が怒鳴られるのです」