4位阪神に大敗 後半失速のベイは今季もCS進出へ崖っぷち
尻に火がついた。
3位のDeNAが23日の試合で4位の阪神に大敗。先発の井納が初回に一挙5点を失い、早々と試合が決まった。阪神に2・5ゲーム差に詰め寄られたラミレス監督は「最初の3イニングでの9失点が大きかった。いつもの井納とは違った」と硬い表情で話した。
打線も9安打を放ちながら、3点止まり。指揮官は「打てる時、打てない時があるのが野球というもの。選手はベストを尽くしている」とかばったが、貧打は深刻だ。
今月に入ってのチーム打率は試合前の時点で.202。7月に打率.429、16本塁打、31打点と爆発して月間MVPを獲得した4番の筒香も、当たりが止まった。この日は2安打1打点で本塁打と合わせて打点でもリーグのトップに立ったとはいえ、8月は打率.241、4本塁打、12打点と勢いに陰りが見える。同じく中軸を担うロペスに至っては、打率1割台と絶不調に陥り、主砲の調子に合わせるように打線全体が下降線を描いているのだ。
DeNAは昨年、前半戦を首位でターンしながら、最終的には最下位に沈没。この年も8月になってチーム打率が.227と急降下し、優勝どころか球団初のCS進出も逃すハメになった。
今季は7月末の時点で4位に5ゲーム差をつけていた。それが、あれよあれよという間に2.5ゲーム差。筒香は「(投打が)いつか(噛み)合うと待つのではなく、自分たちで何とかするんだという気持ちが大事」と言ったが、今年もまたズルズルと行きそうな気配が漂ってきた。