ベイ戦力ダウン必至…FA権取得の山口に“金満”巨人が触手
14日のCSファイナルステージ第3戦で初勝利を挙げたDeNA。王手をかけられ、一つも負けられない試合で一矢を報いたが、来季に向けての懸案事項がある。今季、FA権を取得した山口俊(29)の去就だ。
開幕投手を務めた右腕は、チーム最多の11勝(5敗)をマーク。しかし、9月10日の中日戦で右肩の違和感を訴えて離脱して以降、クライマックスシリーズも含めて一度も登板していない。山口はすでに二軍で投球練習を始めているが、ある横浜OBが言う。
「山口の今季年俸は8000万円。球団とはすでに下交渉を行っているようだが、2ケタ勝利を挙げたのは今年が初めて。シーズン終盤の右肩のケガも影響し、規定投球回にも到達しなかった。いくらFA選手とはいっても、大幅に年俸が上がるとは考えづらい。しかも今年は球団史上初のCSに進出したこともあり、筒香をはじめ、多くの選手の年俸を上げる必要もある。本拠地開催や日本シリーズ進出で臨時収入を得ればまだしも、山口一人に大きな投資はできないでしょう」
高田GMは、山口についてFA宣言後の残留を認める方針を打ち出している。FA残留を認めてこなかった球団としては異例の試みだが、「他球団との交渉後に(条件を)上積みすることはない」とも話しており、決断は事実上、山口に委ねられている。