DeNA1位・浜口遥大は格闘エリート一家に誕生した“異端児”

公開日: 更新日:

「学校でもグラウンドでも、普段はどこにいるか分からないくらい、おとなしくて目立たない。それが、マウンドに立つと一転しましてね。気迫があふれ、勝ち気な部分が前面に出る。例えば、試合で四球を出すでしょ。すると、マウンド上で大きな声を出したりね。自分で自分を怒るんですよ。練習中とは別人のようになりますから」

 こう言うのは、佐賀県立三養基高校の藤田敏郎野球部監督。その恩師が続けて、「試合では、すべてのアウトを自分で取ってやる、というタイプです。実際、彼が投げると最も多いのが三振、次に多いのが四球で、一番少ないのがヒットというピッチングでした」と言うのだが、幼少期からそういうところがあった。

「家庭環境が原因かもしれないですね」

 と、父親の顕人さん(58)が笑う。

「遥大には2人の兄がいて、長男(31)は高校時代に陸上の投擲競技をやっていて体重100キロ、今もサモアのラグビー選手のような体格です。次男(26)は大学時代に総合格闘技に熱中した185センチの長身。2人とも私と一緒に中学生まで地元の空手道場に通っていましたから。遥大が家でも普段はおとなしくしていたのは、兄貴に逆らったらえらい目に遭う、と思っていたからでしょうね。ただ、2人の兄に駆けっこやテレビゲームで負けると、わんわん泣いた。3兄弟の中で負けん気は一番強い子でした」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇