沙羅脅かす伊藤有希 強みは“葛西夫妻”からの強力サポート
今季初めて表彰台を逃した。
15日、ジャンプ女子W杯札幌大会の最終日(個人第8戦)で4位に終わった高梨沙羅(20)。W杯で表彰台に届かなかったのは11試合ぶりで、札幌大会の2戦で未勝利に終わったのは実に4年ぶり。通算50勝を目前にして足踏みしている。
失速する高梨を横目に、上昇気流に乗ってきたのが、この日、日本勢最高の2位に入った伊藤有希(22)。「技術でも必須なものが分かりつつある。今が伸びるチャンス」と自信をのぞかせた一方で「飛び出しのタイミングの遅れが大きかった」と反省も口にした。
前日の第7戦でW杯初制覇。所属先「土屋ホーム」の先輩でチームの監督を務める葛西紀明(44)は「ずっと沙羅ちゃんがずばぬけてすごかったけど、ここ数年をかけて少しずつ追い付いてきた」と大喜びだった。
というのも、葛西と伊藤は家族ぐるみの付き合いで、伊藤は頻繁に葛西の自宅に招かれ、夫人の作るバランスの取れた手料理に舌鼓。最終日の前にも葛西から無料通信アプリ「LINE」で「今日も勝てよ」とハッパをかけられていたという関係だ。