G戦8年連続負け越し…矢神の体たらくに闘将なら激怒必至

公開日: 更新日:

 天国の「闘将」は激怒しているに違いない。

 阪神巨人に今季4度目の同一カード3連敗。これにより2012年から8年連続で巨人戦の負け越しが決まった。

 矢野監督は「残りの試合をどう戦うかというのが問われているところ。逆に、ここからどう踏ん張れるかとか、どういう気持ちを出せるかというところが大事」と言ったが、17年前の恩師の「熱い思い」を忘れてしまったのか。

 1985年に日本一になった阪神はその後暗黒時代に突入。87年から2001年までAクラスはたったの1度(92年2位)きり。その間、最下位10度でセ・リーグのお荷物球団となっていた。ダメ虎再建のため02年に招聘された星野仙一監督は、「巨人を倒さずして優勝はない」と言い、チームにその意識を浸透させた。

 在京テレビ関係者がいう。

「象徴的だったのはオープン戦です。東京ドームは02年に天然芝に近い素材の人工芝・フィールドターフに張り替えたが、阪神は同年のオープン戦で東京ドームの試合を組んでいなかった。『それでは新しい人工芝の状態を把握できんだろうが』と担当者を叱った。しかも、その年は横浜や神宮での試合もなかったから怒りは倍増です。星野監督は公式戦で選手たちが東京のタニマチに引っ張り回されることを懸念し、翌年はオープン戦で『挨拶』を済ませておくように指示した。試合以外のことでもいろいろ考えていた。指揮官というのは本来そういうものです。でも、最近のチームからこの手の話は聞いたことがない」

 阪神が優勝した03年当時、矢野監督はバリバリの正捕手だった。星野監督の巨人に対する闘争心や倒すための「準備」は頭の片隅にでも残っていないのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

  2. 2
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  3. 3
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 4
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  5. 5
    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚会員限定記事

  1. 6
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか

    つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか

  4. 9
    頑なに「高卒で米挑戦」…まともに会話すらなかった大谷が翻意、日本ハムに入団決めた舞台裏

    頑なに「高卒で米挑戦」…まともに会話すらなかった大谷が翻意、日本ハムに入団決めた舞台裏

  5. 10
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル