山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神佐藤よ 大打者不毛地帯を切り開く旗手になってくれ!

公開日: 更新日:

 阪神佐藤輝明という極めて平凡でありふれた名字のルーキーが球界の話題を席巻している。なにしろ、この佐藤とは日本でもっとも多い名字であり、株式会社リクスタが運営する名字情報サイト「名字由来net」によると、約186万2000人もいるという。

 ちなみに2位の鈴木は首位から7万人ほど離された約179万1000人とのことだが、3位の高橋は40万人以上もの大差をつけられた約140万5000人。つまり、日本人の名字ランキングにおいては佐藤と鈴木が圧倒的トップ2ということになる。しかも、これは長年変わらない。まさに不動の2強なのである。

 当然、歴代のプロ野球選手にも佐藤と鈴木は多数存在している。2位の鈴木から代表的な選手を挙げてみると、投手では1960~80年代に近鉄の大エースとして活躍し、通算317勝を積み上げた草魂左腕・鈴木啓示、野手では言わずと知れた日米通算4367安打の天才打者、世界のイチロー(鈴木一朗)が思い浮かぶ。その他、投手では鈴木孝政(元中日)、野手では鈴木尚典(元横浜)、鈴木健(元西武ヤクルト)といった渋い名選手が並び、現役では今をときめく広島の4番・鈴木誠也が筆頭格。さすが分母が多いだけあって、多士済々の顔ぶれだ。

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