TKホールディングスCEO 土屋健二（2）睡眠時間3～4時間、2カ月で10個の資格を取得

横浜高時代は打撃にも定評があり、時折4番を打った（土屋健二氏）／（Ｃ）共同通信社

　16年5月ごろから保険の資格取得のため、猛勉強を開始した。

「片っ端からテキストを読んで、問題を解きまくり、分からない用語は逐一調べた。とても効率の悪いやり方だったと思う。僕は野球しかやってこなかったから（苦笑）。睡眠は3、4時間でしたが、集中力は続いた。勉強開始から2週間ほどで、まず『一般課程』という分野の資格を取り、1、2カ月の間に10個ほどの試験に合格しました」

　土屋氏の持論は「プロ野球選手は、やろうと思えば勉強もできる」というものだ。

「正解が無限にある野球をとことん追求できるのがプロ野球選手です。勉強の問題は答えが一つ。単にやってこなかっただけで、もし勉強にフルコミットすれば、絶対にできると。ずっとそう思っていたので、勉強はキツかったけど自信はありました」

■完全歩合の保険代理店に就職

　土屋氏は知人が立ち上げた保険代理店に入社。顧客の要望に合わせ、数ある商品の中から最適なプランを提案する仕事だ。