永田洋光
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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に「明治大学ラグビー部、復活への軌跡」(洋泉社)などがある。

ジャパンは出足の鋭い防御を強みにしようともくろむが…キックの攻防に課題あり

公開日: 更新日:

 厳しい戦いが予想されるW杯で、ジャパンはどう戦うのか。

 6月の強化合宿では格闘技の専門家ジョン・ドネヒュー氏を招き、徹底的なハードトレーニングで一撃必殺のタックルをたたき込まれた。その手応えを得て、出足鋭いディフェンスを強みにしようともくろむ。

 強化試合では一定の成果が出たが、サモア戦、フィジー戦と5試合中2試合で退場者を出すなど、まだ伝授されたタックルを使いこなせていないのが現状だ。

 W杯で対戦するイングランドやアルゼンチンも、やはり出足鋭い防御が武器。そして、相手にやられた場合の対処法もちゃんと準備している。それが、キックの活用だ。

 出足鋭いディフェンスを遂行するには、後方に15番(FB)と10番(SO)、11番.14番の両WTBのうち、どちらか1人が下がり、残る12人の選手が前方でピッチの横幅を埋めるように並ぶのが原則。つまり、横一列に並んだ防御ラインと最後尾の間には大きなスペースがあり、ジャパンの防御に手を焼けば相手はこのスペースにボールを蹴ってくる。

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