永田洋光
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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に「明治大学ラグビー部、復活への軌跡」(洋泉社)などがある。

ジャパンの前途ますます不透明に…バンカーシステムやショットクロックの導入が足かせ

公開日: 更新日:

 ジャパン(世界ランク14位)の真価が問われるW杯が、いよいよ2週間後に開幕する。

 ジャパンは、当初の「ベスト8以上」という目標を「優勝」へと上方修正。優勝までの道のりをエベレスト登山になぞらえてイメージトレーニングまで行った。しかし、現実的にはイングランド(6位)、サモア(12位)、アルゼンチン(7位)と続く、格上との3連戦をどう乗り切るかに集中すべきだろう。

 実際、4チームすべてが3試合を2勝1敗で終え、10月7日のイングランド対サモア、8日のジャパン対アルゼンチンという“最終決戦”で順位争いが決着する可能性や、1チームが4戦全勝で抜け出して、残る3チームが最終戦を終えて2勝2敗で並ぶ可能性もある。プールDはそれほどの激戦区。「優勝」は、この戦いを勝ち抜いてから口にしても遅くはない。

 おまけに、直前になって、参加する全チームを悩ませる問題が浮上した。それが、21日にワールドラグビーが発表した「バンカーシステム」の導入だ。

 これは、危険なタックルの反則が起こり、レフェリーが、その反則が10分間のシンビンとなるイエローカード相当か、それとも一発退場となるレッドカード相当なのかを迷った場合に、独立した判定員が映像をもとにシンビン中の8分間で判断を下すシステムだ。

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