永田洋光
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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に「明治大学ラグビー部、復活への軌跡」(洋泉社)などがある。

ラグビーW杯は次回から「20→24」に出場枠拡大…日本も伏兵に足をすくわれかねない

公開日: 更新日:

 29日未明に行われるW杯決勝を前に、ラグビーの国際統轄機関ワールドラグビーは24日、4年後にオーストラリアで開催される次回W杯から、参加国を現行の20から24へと増やすことを発表した。

 決勝戦が、ともに過去3度の優勝経験を持つニュージーランドと南アフリカの対戦となったように、ラグビーW杯は限られた強豪国が優勝を争う大会だ。過去9回のW杯で優勝した国は、両国以外にオーストラリア(2度)とイングランドだけ。ジャパンも含めて、多くの参加国の現実的な目標は「ベスト8」であり、プールステージで5チーム中3位に入って次回大会の出場権獲得を目指す国も多い。それなのに、参加国を増やせば大差の「ミスマッチ」が頻発するのでは、という危惧もあったが、今大会を見れば、あながちそうとも言い切れない。

 確かに、ラグビーは実力差がスコアにストレートに反映されるため、弱小国が強豪国を倒すようなジャイアントキリングは起こりにくい。

 しかし、今大会では、フィジーがオーストラリアを69年ぶりに破ってベスト8に進出。準々決勝では終了10分前までイングランドに24対24と食い下がった。日本に敗れたサモアも、イングランドをラスト10分まで17対11とリードする健闘を見せ、ポルトガルは、フィジーを終了直前に逆転して24対23でうれしいW杯初勝利を挙げた。

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