友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷も選んだ後払い、寄付、旅行…超高給メジャーリーガーが腐心「節税策」あの手この手

公開日: 更新日:

 今オフは2人の日本人選手がメガディールを手にした。

 ドジャースと契約した大谷翔平(10年7億ドル=約1008億円)と山本由伸(12年3億2500万ドル=約468億円)だ。

 大谷や山本のような超高給取り選手は節税に努めるのが一般的だ。

■年俸の一部後払い

 大谷は7億ドルのうち、6億8000万ドルは2034年から後払いで受け取る。

 7億ドルを通常の支払いで受け取った場合、ドジャースは補強に十分なカネを回せなくなるので、自分の年俸の受け取りを後回しにして、球団に補強予算をしっかり確保してもらいたい、という大谷の思いからきている。

 後払いはすべて無利子なので、貨幣価値の目減り分を差し引くと大谷が34年から受け取るカネは現在の価値の66%程度になる。

 しかし、悪いことだけではないようだ。先日、米国のメディアに大谷はこの後払い契約で最大9800万ドル(約141億円)得することになる、という記事が出た。もし大谷が10年契約が終わる33年限りで引退し州税のないフロリダやシアトルに居住すれば、6億8000万ドルをすべて「引退所得」扱いにできるので14.4%というカリフォルニアの高い州税を回避できるというのだ。

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