好調の大谷を支える新天地での“高揚感” 古巣では見られなかった嬉々とした表情と圧巻プレー

公開日: 更新日:

 遊撃内野安打で出塁すると、フリーマンの左翼への犠飛の間にタッチアップ。二塁を陥れたのだ。この二進についてフリーマンはこう言った。

「さほど注目されていないが、最も印象的なプレーだった。シーズン中はああいったプレーがチームに勝利をもたらすと思う」

 大谷はフリーマンに盗塁に関してカウントなどで気になる部分はあるか尋ねたという。一塁走者がスタートを切れば見送らざるを得ないとか、集中力を欠くなどの理由で、走者の盗塁に神経質な打者もいるからだろう。

 フリーマンは昨年まで4年連続打率3割をマーク、2020年にはMVPを獲得した強打者だけに配慮したに違いないが、エンゼルス時代にこの手のやりとりが成立するとすればトラウト(32)ひとり。

 しかし、ドジャースはフリーマンに加えて同じくMVP選手のベッツ(31)、ここ3年間で68本塁打の正捕手ウィル・スミス(28)らメジャーでもトップクラスの実力をもった選手が打線にズラリと並んでいる。


「大谷がFAでドジャースに移籍したのは、何より勝ちたかったから。勝利を目指すのはどこでも一緒でも、11年連続プレーオフ進出中のドジャースには勝つために同じ方向を向き、結果につなげるだけの力をもった同僚が何人もいる。大谷はそういった選手たちとプレーできるのが楽しくて仕方がない。これまで6年間は空回りの繰り返しだっただけに、なおさらテンションも上がりますよ」(前出の特派員)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」