西武ドラ1武内夏暉の新人王獲得を邪魔する深刻貧打…7回好投もわずか2安打、またも見殺し

公開日: 更新日:

 過去、先発投手で負け数が勝ち数を上回りながら新人王を獲得したのは、セでは2012年の野村(広島、9勝11敗)、パは02年の正田(日本ハム、9勝11敗)までさかのぼる。野村はリーグ2位の防御率1.98、正田は同3位タイの5完投が評価された。

「投球の間合いが長い投手だと、野手は守備の時間ばかりが長くなり、打撃のペースが乱されることはある。しかし、武内の投球テンポは良く、その心配はない。単純に今の西武打線が打てないだけ。仮にこのまま勝ち星を積み上げられなければ、新人王はどうなるか。新人王候補は武内だけじゃありませんからね」(球団OB)

 現時点での対抗馬は日本ハムの2年目右腕、金村。昨季は先発4試合で2勝1敗、防御率1.80と才能の片鱗を見せ、今季はリリーフ9試合で1失点。新庄監督は5月中に先発へ再転向させる方針という。

 ちなみに西武は延長十回サヨナラ負け。武内の新人王どころじゃなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 投手陣は気を吐いているが、野手はからっきし。しかも、ここ数年で若手が育っていないのが現状だ。2019年から21年まで二軍監督を務め、22年はヘッドコーチ、昨季から指揮を執る松井稼頭央監督(48)に対し、「二軍で誰を育てた?」という批判もある。フロントにしても功労者の引き留めにことごとく失敗、獲得した野手の助っ人外国人は機能していない。

 それらの惨状は、●関連記事【もっと読む】…、【さらに読む】…で詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今