データ偽装“元凶”ゼネコン解体論
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<第5回>女性とIT活用で出直す時が来た
日本が経済大国と呼ばれるようになった頃からでしょうか。建設業界は多くの批判にさらされてきました。バブル期には政治家への不正献金によるゼネコン汚職や公共事業の談合疑惑。その後の不況期には手抜き工事の頻…
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<第4回>「派遣監督」がもたらした人材不足とモラル低下
日本の建設業は敗戦後から成長し続け、90年代のバブル崩壊前には84兆円もの建設投資が行われていました。日本のGDPはこの20年間ずっと500兆円前後で推移していますから、建設投資の占める割合が2割近…
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<第3回>日本的「あ・うん」でつながるピラミッドの崩壊
ゼネコンが注文者に対し総合請負しているなら、具体的には一体何をやっているのでしょうか。実はゼネコンの社員が建設作業をすることはほとんどありません。大工をやったり左官をやったりすることもなければ、当然…
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<第2回>かくして「総合請負人」が生まれ、壊れつつある
横浜市のマンション傾斜問題で非常に違和感を覚えたのが、杭工事会社だけが矢面に立っているという点です。傾いているのは建物全体で、その安全性や補修の議論があるべきなのに、です。 杭の影響で建物全…
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<第1回>偽装問題に矮小化すれば「事件」はまた頻発する
横浜市の傾斜マンションが発端になった杭工事データ偽装問題は建設業全体の問題となりつつありますが、私は当初から非常に奇妙な「違和感」を抱いています。 ひとつには、マンションを販売した三井不動産…