いま役立つ名手の技
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中村寅吉<3> 飛ばしはトップで体を大きくひねる
「重いものを押すときはいったん後ろに下がってから体重を乗せてやれば大きな力を発揮できる」 ボールを遠くへ飛ばすときにも同じことがいえると言って、中村寅吉はドライバーを持つと上体を右に動かすよう…
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中村寅吉<2>足指の爪を立ててスイングすればボールは飛ぶ
スイングするとき、プロは靴の中で、足の指をどういうふうに使っているのだろう? と、ずっと思っていた。そのことを最初に教えてくれたのが中村寅吉だった。 中村は朝起きると、素足で庭の芝生をぐるぐ…
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中村寅吉<1>緩まないグリップは10本の指に隙間ができない
「ゆるゆるグリップ」という言葉をよく耳にする。 グリップしてクラブヘッドを少し浮かせたとき、クラブの重さが十分感じとれるように、できるだけ柔らかくグリップするという意味だと思う。 しか…
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戸田藤一郎<20>フィニッシュは右肩を左足線上まで振り切る
バックスイングでもフォロースルーでも、頭を動かさずにスイングしようとしている人が多いと思う。しかし、一般アマチュアのスイングを見ていると、バックスイングで左、ダウンスイングで右と頭が動いている人が多…
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戸田藤一郎<19>ダウンスイングは右足が動かないよう我慢
「下半身から生まれるパワーを、腕を振ることによってクラブに伝えるのがゴルフスイングだ」と戸田藤一郎はよく言った。 しかし同時に「若い連中は下半身をバタバタ動かしすぎる」とも言った。 「下…
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戸田藤一郎<18> アドレスは背筋を伸ばし軽く上半身を前傾
「うつむいて顔を下に向けて構えるのが一番よくない。正面を向いて歩くときのような姿勢で構えるように」 構え方ひとつでスイングは変わると言って、アドレスするときの姿勢に戸田藤一郎はうるさかった。 …
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戸田藤一郎<17> Gエンドを2cm余すだけでシャープな振りに
「グリップエンドが隠れるぐらい長く持っているからクラブに振られてボールが飛ばないんだ 戸田藤一郎はそう言って、ドライバーは2センチぐらいグリップエンドを余して持っていた。 オーバースイ…
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戸田藤一郎<16>右手V字は崩さずフィニッシュまで振り切る
戸田藤一郎は「右手のV字がパワーを引き出す」と言った。 「右手は親指と人さし指でシャフトをつまむというか、挟むようにグリップする。そうすると、この2本の指の付け根が締まるのでV字が出来る」 …
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戸田藤一郎<15> 飛ばしは右手を利かして振り切る
グリップについて、「左手は緩まないようにしっかり持って、右手は軽く添える程度」とよくレッスン本に書いてある。 スイングは左手でリードするのだから、左手は小指、薬指、中指の3本でしっかり持ち、…
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戸田藤一郎<14> インサイドに引いて右肩に向かって上げる
昔から「手打ちはよくない」といわれているので、体を一生懸命、回そうとしている人が多い。 しかし、戸田藤一郎は「手が振れれば体はついてくる。体を回そうとする必要はない」と言った。 「バッ…
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戸田藤一郎<13> スイングは歩くがごとし
「構えあって構えなし」は宮本武蔵の「五輪書」の一節だが、戸田藤一郎はアドレスするとき、「止まってはいけない」とよく言った。 アドレスは静止状態だと思っているゴルファーが多いと思うのだが、戸田は…
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戸田藤一郎<12> スタンスは肩幅より狭く重心は高くていい
ゴルフ雑誌の企画で、戸田藤一郎があるゴルフ場のメンバーをレッスンしているところを取材したことがある。ボールを打つ前に、アドレスを見ただけでハンディキャップを言い当てるので、みんなびっくりしていた。 …
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戸田藤一郎<11>7番アイアンもドライバーもスイングリズムは同じ
「7番アイアンを持っているつもりでドライバーが振れたら最高」 戸田藤一郎はアマチュアだけでなく、プロにもよくそう言った。プロでも駆け出しの頃は、ドライバーを持つと飛距離を意識して強振するため、…
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戸田藤一郎<10>トップからの切り返しは急がずゆっくりと
ショットをミスすると、「スイングが速い」とよくいわれる。 そういわれると、バックスイングをゆっくり上げようとする人が多いと思う。しかし、それでも恐らくショットはよくならない。 そのこ…
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戸田藤一郎<9> スイングはいつも右手が左手の上にくる
「バックスイングでもフォロースルーでも右手が左手の上」と戸田藤一郎はうるさく言った。 ボールに構えて、上から両手を見ると右手が左手の下に見える。しかし、右手が上から左手を包み込んでいるので、構…
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戸田藤一郎<8>「ふところ」を崩さずに振れば曲がらない
「スイングにふところが出来たらボールは曲がらない」 戸田藤一郎はそう言って「ふところ」の重要性をアマチュアだけでなくプロにも説いた。 アドレスで上半身は軽く前傾して構えているので、胸元…
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戸田藤一郎<7>フェースの目はボールに向けてテークバック
「スイング中はボールから目を離すな」とよく言われる。 しかし、戸田藤一郎は「いくらボールを見てスイングしようとしても、バックスイングでクラブフェースの目がボールから離れたらスライスする」と言っ…
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戸田藤一郎<6> ダウンスイングは左ひざ、左腰を構えた位置に戻す
「ダウンスイングを始めるとき、右手で打ちにいくと右肩も前に出て、クラブが外から下りてくるのでカットしてよくスライスする。スライスさせないように右手でヘッドを返すと、今度は左に引っかかる。だから、ダウン…
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戸田藤一郎<5> アイアンで両つま先は正面に向けて構える
「足(ひざ)が緩んだら体はねじれない。体が空回りするので球がつかまらない」 戸田藤一郎はこう言って両足を目標線と直角に構えた。 体の硬い人、年をとって体が回りにくい人は右足を直角にしな…
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戸田藤一郎<4> シャフトが立っていればボールは曲がらない
野球のように向こうから飛んでくるボールを打ち返すのと違って、ゴルフは下にあるボールを打つのだから、クラブを横に振ることは出来ない。 上体を軽く前傾して下にあるボールに対してクラブを構えると、…