いま役立つ名手の技
-
戸田藤一郎<3>クラブを丸く振るには左ひじを少し曲げる
プロのスイングは、インパクトで左腕とシャフトが真っすぐになっているように見える。ところが一般ゴルファーは、インパクトで左ひじが引けてしまっている人が多い。 「左ひじが引けてカットするためにスラ…
-
戸田藤一郎<2>左肩がアゴまで入れば体は十分ねじれる
ゴルフの教則本には「バックスイングは左肩から」とよく書いてある。 ところが一般アマチュアのバックスイングを見ていると、トップスイングで左肩が前のめりになっているだけで、まったく体が回っていな…
-
戸田藤一郎<1> 飛ばしは右手で上げて右手で振り切る
六甲山の神戸ゴルフ倶楽部に続いて日本で2番目に出来た横屋ゴルフアソシエーションは後に甲南ゴルフ倶楽部と名前が変わり、そこでキャディーをやりながらプロを志したのが戸田藤一郎であった。 会員は神…
-
宮本留吉<22>パットは小さいフォローでしっかりヒット
昔、宮本留吉の連載をゴルフ雑誌で担当していたころ、仕事(クラブづくり)が休みの日は練習場やコースでレッスンをしているので、日中はゆっくり話を聞く時間がなかなか取れなかった。 夜、自宅に伺って…
-
宮本留吉<21> パットはアドレスしたら3秒以内に打つ
「パットに定型なし」とはよくいわれること。ショットと違いパットは、入りさえすればどんなグリップでも構わないといわれている。 トッププロを見ていても、パターのグリップの仕方は千差万別だ。 …
-
宮本留吉<20> ボールを叩けば惰性でクラブは振り抜ける
1929(昭和4)年、宮本留吉は初めて海外に遠征し、ハワイアンオープンで11位になった。 そして31年11月から32年7月まで今度は米国本土に遠征、その足で英国に渡り、全英オープンにも出場し…
-
宮本留吉<19> アイアンはロフトを殺して低く振り抜く
アイアンショットをするとき、宮本留吉は風が吹いていないときでも、常に「ロフトを殺して打つ」と言った。 だから、アイアンは初めから左足に体重をかけ、手をボールより少し前に出して構えることによっ…
-
宮本留吉<18> アイアンの打ち方はピッチエンドランで覚える
ピッチエンドランはアプローチの基本であると同時に、アイアンショットの基本でもあるとよくいわれる。 ピッチングウエッジなどのロフトを少し殺して構えて低く打ち出し、グリーンに乗せてから転がすのがピッ…
-
宮本留吉<17>短い距離の止めるアプローチ
昔は「スタイミー」というルールがあった。グリーン上で自分のライン上に相手のボールがあっても、マッチプレーの場合は、マークしてもらうことが出来ないというルール。 だから相手のボールを避けて転が…
-
宮本留吉<16> バンカーショットは左足にウエート8割
グリーンサイドのバンカーショットは「オープンスタンスでフェースをやや開いて構えて打つほうがやさしい」と言うプロが多い。 バンカーショットはサンドウエッジのソールの出っ張った部分(バウンス)で…
-
宮本留吉<15> バンカーは手首を早くコックして打ち下ろす
今年の全米女子オープンは、アンナ・ノードクイスト(スウェーデン)がブリタニー・ラング(米国)とのプレーオフ2ホール目にフェアウエーバンカーでソールし、ペナルティーを取られて敗れている。 それ…
-
宮本留吉<14> 止めるボールはロフトを殺して低く振りぬく
「ロフトを生かして打て」とよくいわれるけれど、宮本留吉は「アイアンはロフトを殺して打たないとバックスピンの利いた止まる球は打てない」と言った。 「1クラブぐらいロフトを殺し、ダウンブローに打って…
-
宮本留吉<13> コンパクトなバックスイングは“9時”でコック完了
最近のレッスンに「左一軸スイング」という言葉がよく出てくるけれど、宮本留吉のアイアンショットはまさに左一軸だった。 ドライバーはクローズスタンスでアドレスの体重は右足。それに対し、アイアンは…
-
宮本留吉<12>アイアンは体重をかけた左足を軸にスイング
引退後、大阪から東京に移った宮本留吉はクラブ作りをしながら毎週2回、三鷹と平和島の練習場で一般アマチュアにも教えていた。昔は土の上でアイアンを打てる練習場が多かった。宮本は初心者にもアイアンは必ず土…
-
宮本留吉<11> フェースは返さず目標方向に振り抜いて飛ばす
フォロースルーでフェースを返すというプロもいれば、返さないというプロもいる。ドロー(フック)ボールを打っている人はフェースを返し、フェード(スライス)ボールの人はフェースを返さないと、球筋(持ち球)…
-
宮本留吉<10> 飛ばすスイング軸は右足寄り
ゴルフスイングは背骨を軸にした回転運動といわれている。背骨は体の真ん中を通って、その上に頭がある。だからスイングするときは「頭を動かすな」とうるさく言われているわけだが、問題は頭をどこに構えるか。 …
-
宮本留吉<9> フックボールはトップで左手甲が45度以上空を指す
「右に押し出すことはあっても、スライスを打ったのを見たことはない。ドライバーはどんなホールでもフックボールだった」 宮本留吉の現役時代を知る人たちはみんな同じようなことを言った。だから引退後、…
-
宮本留吉<8> 遠くへ飛ばすにはバックスイングを速く
「バックスイングが速い、もっとゆっくり」と言われて、ゴルフを始めた人が多いと思う。ゆっくりバックスイングしたら打ち急がずに、トップで一瞬止まるぐらいの気持ちで振り下ろしてくることが大事だと言われている…
-
宮本留吉<7> 飛ばすにはトップよりフィニッシュを高く
C・H・アリソンの設計で1932年(昭7)に開場した東京ゴルフ倶楽部朝霞コースは、フェアウエーもグリーンもベント芝で、7000ヤードと距離も長かった。ここで日本オープンが行われたとき、フェアウエーバ…
-
宮本留吉<6> テークバック始動は構えた位置で右腰を後ろに引く
宮本留吉はドライバーのクラブヘッドを、ボールから10センチぐらい離して構えていたことについてはすでに書いた。 ボールから離して、ヘッドをソールしたところにボールがあると思ってスイングするのだ…