日本の乗り鉄が行く世界越境紀行
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渡航中止勧告レベル3 人々の生活は“平常通り”に見えた
「信号の青は進め、黄も進め。ほな赤は? 注意して進め、や」 上方漫才にそんなネタがあったと思う。 信号機とは異なるが、我々が旅行に赴く際、参照する「海外安全ホームページ」も色で区分され…
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ジョージア軍道編
「こりゃ絶望かな……」 さながら道東のような、一面の雪に覆われたトルコの大地を眺めながら呟いた。 前回お伝えしたように、ナヒチェバン(アゼルバイジャンの飛び地)入りした私は、マイナス1…
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開通したばかりの国際列車 1860キロを2晩走り運賃4600円
「ええと、掃除の方ですか?」 「いえ、ビザについて伺いたくて来たんですが……」 これは東京のアゼルバイジャン大使館での一幕。駐日公館の玄関先でアルバイトと間違われたのは初めてである。 …
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アジアの駅弁編 箸やスプーンを持っていた方が無難
日本独自の鉄道文化の一つに駅弁がある。確かに、車内で名物を手軽に味わうには適した発明とは思うけれど、近ごろは少々値も張るようだし、私なぞ「そんなに凝らなくていいから、その土地で好まれている定食を詰め…
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北はロシア、西はモンゴル 国境の温泉地の安宿は…
去年の弥生の節句の頃、近所の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、時々お見かけする九十翁から話しかけられた。テーブルに飾られたひな人形を前に「お国は山梨ですか。今ごろ、甲府の桃の花は見事でしょう」「私は甲…
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「サムライ」とはやされつつカザフスタンに入国したが…
今年の6~9月、カザフスタンのアスタナで万博が開かれる。現在、日本人はノービザ渡航が可能であり、通貨テンゲも随分落ちたから(100テンゲ =約35円)、これを機会に訪れてみるのもよいかもしれない。 …
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世界各地23カ所で散髪 インドの“一九”分けに唖然
私は韓国滞在が長かったこともあり、今世紀に入ってこの方、日本で散髪をしていない。床屋入店歴のある町を列挙すれば、ソウル・釜山・台北・金門☆・福州☆・ウルムチ・アルシャン・景洪・海口・ディエンビエンフ…
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小雨の国境駅で筋金入りの「中華鉄子」と出会う
今年の初詣でお守りを買われた方も多いと思うし、中にはもうその行方がわからなくなった方もおられるかもしれない。私はひと頃、旅に出る際、寅さんにあやかって柴又帝釈天のお守りを貴重品袋代わりに持ち歩いてい…
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入管でパスポートを見せると係官の眉間にしわが寄った
今日は節分である。国境に鬼がいるわけではないが、個人的に「ここは鬼門ではないか」と思える国があるので取り上げてみたい。それはベラルーシである。 私は2016年、初めてベラルーシを訪れた。通過…
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乗り鉄には物足りない? インドシナ半島の鉄道網
実は、というほどのこともないが、第1回の前回は13日の金曜日の掲載であった。あまりめでたくないお日柄かもしれぬが、私は縁起を担ぐ方ではないので、そんな船出があってもいいじゃないかぐらいに捉えている。…
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高2で「JR全線完乗」 対象を海外へに向けた
私は、世間で鉄道マニアなどと言われる人間である。その中でも列車に乗ることに至上の喜びを見いだす「乗り鉄」に属する。中学1年生でこの道に開眼して以来、日本中を乗り歩いた結果、高校2年生の冬休みに飯山線…