神楽坂淳の新「異説まちまち」
-
便利さが景気を悪くしている 江戸時代に学んでみよう
コロナが落ち着いてきて、選挙も終わり、政府としてもようやく経済政策に乗りだそうという感じである。とりあえず給付金を出すらしい。もちろん困っている人にはありがたいだろう。しかしそれはあくまで一時しのぎ…
-
世間体を忘れてしまった現代の政治家は江戸の武士を見習え
選挙が終わって、各党とも幹事長や代表が交代に追い込まれている。選挙というのは昔でいうところの戦だ。戦国時代なら負ければ打ち首だし、江戸時代でも責任問題に発展すれば腹を切っていた。 現代は、命…
-
日本は誇っていい「カツカレー」が本場イギリスで大流行!
最近イギリスでカツカレーが大流行らしい。日本でお馴染みのあのカツカレーである。ただしチキンカツらしい。 さてカレーだが、これはイギリス料理である。日本では幕末に伝わっていた。最初に福沢諭吉な…
-
日本でマックが大流行なのは江戸時代の立ち食い蕎麦がきっかけ
最近マクドナルドが絶好調らしい。「ごはんバーガー」などが牽引しているという。筆者は個人的にもマクドナルド好きなので、それ自体は喜ばしい。 そのマクドナルドだが、基本は日米のチェーンである。ヨ…
-
小室圭さんと江戸庶民の結婚 どちらにも大事なのは「周囲の祝福」だ
小室圭さんはどうやらゴールインにこぎつけそうだ。反対意見も多いようだが、押し切って結婚できるというのは、日本の自由さの象徴かもしれない。 日本は閨閥社会でもあるから、「家格」が合わないという…
-
「使い捨て文化」は江戸時代から レジ袋有料化は日本人には合わない
最近、レジ袋の有料化を見直す動きが出ているようだ。マイバッグといえば聞こえはいいが、常にマイバッグを持ち歩いている人ばかりではないし、予定外の買い物もある。レジ袋有料化は、自分で買い物をしなくてすむ…
-
日本人のビール好きは江戸幕末時代から 冷えた炭酸が好みに合った
ようやく緊急事態宣言が終わった。「まずビールで一杯」となった人が多いだろう。 そもそも日本人の好みは「冷えた炭酸」の部分にある。江戸時代の末期まで存在しなかったものが「炭酸飲料」だ。これは明…
-
代表格は田沼意次 江戸経済の不思議な教訓、賄賂が横行すると消費が活発になった
森友学園や桜問題が沈静化しない。野党はまだ追及するつもりらしい。それが悪いというわけではないが、経済の問題をより優先するのがいいと思う。 江戸幕府も経済政策には苦労した。なんといっても一般庶…
-
日本人の当たり前は世界的に見ればかなり贅沢
選挙が近くなってきて、政権交代という声も出てくるようになった。政権を交代すれば何でも解決するというものでもないが、刷新というのは気分的には悪いものではない。日本人は「新」という言葉が大好きだからだ。…
-
江戸経済は日銭で回っていた 伝染病が広がっても庶民の行動規制はせず
また緊急事態宣言延長ということになった。 さて、江戸時代にも伝染病はあった。といってもほとんどが風邪である。ただし現代よりも医療技術が劣るうえに栄養状態も悪い。だから風邪でもかなり致命的なこ…
-
幕の内弁当の米にゴマをかけたのは明治の官僚だった
コロナのせいで、本来なら旅行がにぎわうシーズンなのに、寂しい限りだ。旅行といえば駅弁である。日本にはさまざまな駅弁があって楽しい。日本人にとって旅行とは食べることでもある。 その中でも駅弁に…
-
「菊の節句」の季節だが…菊といえば美少年、幕末の偉人たちもハマった
まだまだ暑い日が続くが、江戸時代だとそろそろ「菊の節句」である。 いまは東京をあげて菊の節句を祝うことはないが、江戸時代は非常に大きなイベントだった。菊の節句が賑わったのは「菊酒」のせいも大…
-
「我慢」や「自粛」はもう限界だ 昔から、集まってワイワイ騒ぐのが人間
やっとお盆も過ぎて落ち着いてきたが、緊急事態宣言はあいかわらず続く。庶民だけに我慢を強いて、自分たちは我慢などせずに大人数で飲んでいるのだから気楽なものである。 そもそも人間は我慢には向かな…
-
夏は行水が多かった江戸時代 女性の生活は「のぞき」との戦いだった
連日猛暑が続く。今年はそのうえに雷雨まで襲ってくる。異常気象というが、正常というのはどこが基準だったのか忘れそうである。 川も田畑もつぶしてコンクリートで固めてしまったツケがきているのかもし…
-
白の下着にムラムラするのはなぜ? 江戸吉原「8.1白無垢の日」がルーツ
いよいよ8月に入る。暑さも本格的になってきて、エアコンなしでは過ごせない日が続く。まさに温暖化というやつだ。 水道から出てくる水がまるでお湯のようになっている。 環境省は温暖化対策が…
-
東京人が牛肉を食べ始めた意外な理由 夏バテ防止のスタミナ食だった
毎日毎日いやになるほど暑い。どうしても冷たいものを飲むから夏バテが心配である。夏はむしろ温かいもの、辛いものでしのいだほうがいい。 江戸時代などは夏は熱い甘酒でしのいでいた。「甘酒」というの…
-
江戸の芸者も泣かされた? 都合よく法律を曲げるのが政治家たちの手口
「オリンピック」のためなら民の生活はどうなってもいい、という緊急事態宣言がまた発令された。再び東京は禁酒令だ。しかも今度は「金融機関の圧力つき」と言い出した。発言は撤回されたが、本音だろう。 「…
-
日本人は無類の“外来もの”好き それがこの国の文明の特徴
いよいよオリンピックである。本来なら喜ばしいイベントが、さまざまな意味で物議をかもしている。 日本人は「外来」というものが大好きで、さまざまなものを取り込んできた。だから突然文明が現れる。車…
-
使節団に弱い日本 それはペリー来航以来の伝統だ
オリンピックがいよいよ近づいてきた。庶民に我慢を強いるのも最高潮になってくるだろう。なんといっても大切な海外からの客と、大切なスポンサーの招待客のために、庶民のことは押さえつけなければならないという…
-
日本政府は「大岡越前」を見習え!五輪よりも祭りの復活を
オリンピックはやはり強行されるようだ。普通の縁日や祭りは、反社だの密すぎるだのと言いがかりをつけて潰したがるのに、スポンサーの招待客観戦は死守するのだから、なかなか“立派”な姿勢だ。 本来、…