官邸落日 側近官僚の暴発
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<10>前田泰宏は安倍を守るためのスケープゴートだったのか
持続化給付金事業では、中小企業庁長官の前田泰宏が、事業発注の決裁責任者としてつるし上げられてきた。米テキサス州で行われるイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」(S×SW)の出張の折、「前田ハウス」…
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<9>菊池桃子の夫に批判…「持続化給付金」の仕掛人なのか
経済産業政策(産政)局長の新原浩朗は、経産省の先輩である今井尚哉首相補佐官の後押しで、2018年に事務次官目前の産政局長にこぎ着けた。 「1億総活躍社会」をはじめとした安倍政権の経済政策を担っ…
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<8>財務省の地盤沈下と体たらくで跋扈する官邸官僚たち
今や経産内閣どころか、経産省出身の官邸官僚による傀儡政権――。霞が関中枢の役人たちはそう呼ぶ。首相官邸でその経産官僚たちを束ねているのが、首相の分身を自任する首相補佐官兼秘書官の今井尚哉であり、重要…
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<7>黒川幹事長を「訓告処分」にとどめたのは口封じか?
東京高検検事長の定年延長騒動のさなかに降って湧いた賭けマージャンについて、その発覚直後、黒川弘務の周辺はこう漏らした。 「実のところ、4月を迎え黒川は検事長を辞めるつもりでした。その絶妙なタイ…
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<6>「黒川検事長総長」の誕生に奔走した2人の官邸官僚
法務省が考えたこと――。黒川弘務前東京高検検事長の定年延長や検察庁法の改正法案について、安倍晋三はそう言い続けてきた。 黒川当人に賭け麻雀が発覚して訓告処分に終わると、今度は稲田検事総長が決…
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<5>くすぶる責任論 黒川検事長の“定年延長”を決めた人物は
図らずもコロナ禍で露呈した首相官邸内の覇権争いの末、安倍政権はかつてない政策の見直しを余儀なくされてきた。真っ先に思い浮かぶのが、前東京高検検事長の定年延長問題だ。 世界中がコロナ対策を急ぐ…
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<4>河野防衛相イージスアショア断念と安倍・菅の関係修復
なぜ防衛大臣の河野太郎は唐突にイージス・アショアを断念したのか。永田町ではいまだその謎が解けず、話題だ。 そんな折、首相VS官房長官陣営の手打ち説が広まりつつある。知っての通り、官邸内でくす…
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<3>安倍と菅「手打ち説」の裏にワクチン開発
首相と官房長官に吹くすきま風の中、官房長官側のキーマンが首相補佐官の和泉洋人だ。当人の寵愛してきた厚労省医系技官の大坪寛子がダイヤモンド・プリンセス号の対応で不評を買い、ともに政権中枢から外されるか…
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<2>和泉&大坪 安倍政権の暗部を握っているから左遷もない
ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ対応でミソをつけた大坪寛子は4月、内閣官房で審議官と健康・医療戦略室次長の職を解かれた。 「キミは下がれ」 今年1月末、クルーズ船の状況報告をしようと…
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<1>クルーズ船の集団感染からコロナ対策の迷走が始まった
安倍晋三が内閣総理大臣に返り咲いて7年半あまり、政権には数々のピンチが訪れた。2013年の特定秘密保護法の国会審議に始まり、15年には安保関連法、さらに17年の森友加計学園、19年の桜を見る会……。…