看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う
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地域包括ケアについて知ろう
「地域包括ケア」が、がん患者さんと、そのご家族にも関係ある話だとご存じですか? 少子高齢化が進む日本では、医療や介護を必要とする75歳以上の方々が増え、一方で、彼らを支える若手の減少が問題視さ…
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風邪にそっくりな副作用
「ただの風邪だと思って様子を見ていた」 これは、抗がん剤治療中の患者さんがおっしゃった言葉です。 検査の結果、風邪だと思っていた症状は、実は「間質性肺炎」によるものと判明。肺の中にある…
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がんになる前に口のケアを
皆さんは、口腔内の健康に、どれくらい気を使っていますか? 「口とがん、どういう関係があるの?」と疑問を抱かれた方もいるかもしれません。実は、がんの化学療法の副作用の一つに口内炎があり、治療前、…
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「家族看護」を忘れがち
患者さんへのがんの告知は今では当たり前のようになっていますが、それでも場合によっては、告知の是非、治療選択、療養場所の決定などを、まず家族に委ねるケースはままあります。 患者さんはまだ知らな…
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5年生存率が延びた
先日、「がん患者さんの5年生存率が延びた」というニュースがありました。理由として、化学療法の進歩、検査技術の向上が挙げられていました。 たしかに、ここ数年、治療の選択肢が増えたことを実感して…
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進化する「緩和ケア」
先日、札幌で緩和ケア普及啓発の市民向けイベントを開催しました。とても多くの方が来場し、反響も大きく、関心の高さがうかがえました。 緩和ケアは、がんと診断された時から受けられます。そして、緩和…
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子供にがんを伝える
小さなお子さんがいる方にとって、がんが見つかった時、それをどう伝えるかも悩みの一つだと思います。 子供を授かったばかりの養育期では、親としての役割を新たに学習している時期で、伝え方そのものが…
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両立は困難…それでもがんで仕事を辞めてはいけない理由
がんを患っている人の多くが、仕事との両立に悩んでいます。がん治療がまだ始まっていない段階で、「治療に専念するために」と仕事を辞めてしまう人もいます。 たしかに、治療と仕事の両立は難しい。抗が…
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あなたの主治医は? 緩和ケア研修終了医はバッジに注目
「がん対策基本法」成立の2年後に当たる2008年から、がん診療にかかわるすべての医師に緩和ケアの重要性を理解してもらうための試みがスタートしました。 それは「緩和ケア研修」で、緩和ケアの基本的…
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いつもと違うが鍵 あまり知られていない抗がん剤の過敏症
抗がん剤といえば、吐き気や脱毛などの副作用をイメージする方が多いでしょう。しかし、「過敏症」(インフュージョン・リアクション)という副作用は、あまり知られていないように思います。 正常な体内…
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看護師も悩む家族との関わり方
先日、臨床経験3~4年目の看護師に苦手なことや困っていることを聞く機会がありました。 すると、「ご家族とどのように関わったらよいのか戸惑います」「ご家族が患者さんの治療や生活に対して、どのよ…
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がん治療で患者を支えるのは「食事」
最近、薬物療法と食事療法を組み合わせたがん治療が注目を集めています。これに関する研究は、日本でも行われています。食べることは生きること。みなさんは、どのくらい食事について考えていますか? 私…
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「病院ボランティア」の存在を知ってほしい
がん治療に欠かせないサポーターとして、ボランティアの存在があります。皆さんのかかりつけの病院にはボランティアの方はいらっしゃいますか? 私自身、高校生の頃に地元の総合病院でボランティアをして…
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身元が分からない…救急搬送のための準備してますか?
肺炎、脳・心血管疾患、路面の凍結による転倒などを起こしやすい冬は、救急搬送が増える季節。がんとは少し離れますが、今回は救急搬送された時に困らない「準備」についてお話ししたいと思います。 健康…
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がん予防 確実な6つの方法
みなさん、がん予防の取り組みを始めていますか? 現在、科学的な根拠があるといわれている予防は6つあります。 ①禁煙もしくは、たばこの煙をできるだけ避ける②節酒③適正体重の維持④減塩などの食習慣…
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身体的な痛みの対処法は4通りある
がんやがん治療に伴う「身体的な痛み」に対し、「がんに侵されている臓器が痛い」といったイメージを持っている方もいるでしょう。 身体的な痛みは大きく4つに分けて考えられています。①がんが原因の痛…
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経験者で悩みを共有 「がんサロン」だからこそできること
みなさんは、ご自身が住んでいる地域の「がんサロン」をご存じですか? がんサロンとは、がん患者さんとご家族、がん医療に携わる医療者などが交流できる場所のこと。地域や運営方法によってさまざまな形…
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小学生からがん教育
先週に続き、10月に開かれた「日本癌治療学会」の話題をもうひとつご紹介します。近年、注目が高まっている小学生からの「がん教育」についてです。 がん対策推進基本計画で、学校教育での「がん教育」…
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医療の現場でガイドライン がん治療後の妊娠・出産に注目
がんになっても子供を授かる可能性について、各専門家によるガイドラインが現在作成されています。 がん医療の現場では、これまで「いかに生存率を上げるか」に焦点が当たっていました。しかし、生存率の…
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腹水は日常生活の工夫で対応する
今回は、「がん性腹水」についてです。肝転移やがん性腹膜炎に伴って腹部に水がたまってしまうことをいいます。 腹水がたまると、「お腹が張ってつらい」「ズボンが苦しくてはけない」「歩きにくい」「胃…