気象予報士の医師が教える“病気予報”
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「寒暖差アレルギー」は花粉症と間違いやすい
南からの暖気と北からの寒気がせめぎ合う季節の変わり目になると、大気が不安定となり、さまざまなアレルゲンが大気中に浮遊しやすくなります。また、朝晩の気温差も大きくなってきます。このようなアレルゲンや気…
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手洗い、うがい、マスクで季節の変わり目のかぜを予防
秋がだんだん深まってきました。涼しくなってくると、体調を崩しやすくなりますので、体調管理に気をつける必要があります。 かぜ症候群は、ヒトが最もかかりやすい病気のひとつです。自然に治ってしまう…
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季節の変わり目と脳卒中 10度以上の温度差は服装に注意
朝晩の気温が低下し、過ごしやすくなってきますと、秋の便りが聞かれるようになってきます。連日の猛暑や熱帯夜から解放され、体は楽になるような気がしますが、実は、このような季節の変わり目に注意すべき病気が…
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対策はこまめな掃除と空気清浄 台風が喘息を誘発するワケ
今年の台風1号は7月に発生しました。1951年以降、過去2番目に遅い発生です。ところがその後は日本本土への台風の上陸数が増えています。 台風が発生、上陸すると、気圧が下がり天気は暴風雨となり…
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低気圧が腰痛・関節痛の原因に 「体操と保温」で痛み対策
秋雨前線が停滞し、ぐずついた天気が続くと、腰痛や関節痛などの持病が悪化することがあります。 平成25年厚労省の国民生活基礎調査によれば、自覚症状の訴えの割合は、男性では「腰痛」が第1位、「手…
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フェーン現象で頭蓋内の血管が拡張し偏頭痛に
暖かく湿った空気が山をかけのぼり冷やされて雨となった後に、山を越えて高温の乾いた風となって吹き下ろす現象を「フェーン現象」といいます。わが国でもしばしば観察され、日本海側を低気圧や台風が通過するとき…
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「熱帯夜」と「糖尿病」 不眠が食欲を増進させてしまう
最低気温が25度以上の夜を熱帯夜といい、東京では今月に入ってからも記録されています。 さて、寝苦しい夜が続きますと、睡眠障害がストレスとなり、糖尿病などの持病に悪影響を及ぼす可能性があります…
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残暑と熱中症 6年前は9月だけで救急搬送7600人
熱中症というと、「ピークは過ぎてもう大丈夫」と思われるかもしれません。しかし、まだまだ油断できません。 総務省の報道資料によれば、残暑の厳しかった平成22年9月は、7645人が熱中症で救急搬…
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高気圧(晴天)と虫垂炎 消化の良い温かい食べ物が予防策
急性虫垂炎(いわゆる「盲腸」)は、右下腹部の激痛を主症状とし、若年者に多い疾患です。虫垂は、消化管のひとつではありますが、盲端(行き止まり)の臓器なので、消化機能はほとんどないといわれています。 …
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熱帯夜と歯ぎしりはストレス解消が予防策に
寝苦しくて熟睡できないと、さまざまな体調不良を引き起こします。「体重の増加」(糖尿病の悪化)のほかに、「歯ぎしり」「頭痛」「倦怠感」「集中力の低下」など、日常生活に支障をきたす場合があります。 …
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台風が引き起こす痛みは運動による血行の改善で予防する
今年は台風の上陸数が多いです。気象庁の統計によれば、台風の年間日本上陸数は、1951年から2015年までで平均2.8個となりますが、今年はすでに5個の台風が上陸しています。 台風は、発達した…
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高温注意報と貧血症状 「熱中症」初期症状との混同に注意
30度以上の真夏日が続くと、いつの間にか脱水状態となり、頭がクラクラしたり、めまいがしたりして、いわゆる貧血のような症状が出現しやすくなります。 この場合の「貧血」は、必ずしも血液中のヘモグ…
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紫外線から目を守るサングラスのレンズは薄い色がいい
紫外線の強い日がまだまだ続きますが、紫外線は肌に悪影響を及ぼすだけではなく、目にも病気を引き起こすことが知られています。目の水晶体を傷害することで白内障を発症させますし、ドライアイの原因となる可能性…
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「熱帯夜」とは…4人に1人が夜間に目覚める気温
最低気温が25度以上の夜を「熱帯夜」といいます。環境省の調査によれば、夜の外気温が25~26度のとき、4人に1人の割合で夜間に途中で目覚めてしまうようになり、さらに気温が1度上がるごとにその割合が5…
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夏の高温が招く危険 尿量減少は腎臓の機能低下をもたらす
高温が続くと、水分を補給しているつもりでも不足して体が慢性的に脱水状態になっていることがあります。そうすると、尿量も減ってしまいます。「トイレに行かなくて済むから楽でいい」などと思われるかもしれませ…
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大雨後の海水浴は要注意 胃腸炎による死亡例も
大気が不安定になりゲリラ豪雨などの大雨が降った後は、下水などの汚染水が海へと大量に流れ込むことがあります。気温や水温が比較的高いこの季節は、ジメジメした環境が細菌の増殖に好都合なので、細菌による感染…
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続く不快感…低気圧が引き起こす「耳管開放症」の症状
体が高気圧に慣れていたところに低気圧がやってきて天気が下り坂になると、頭痛や関節痛などのほか、耳の調子がおかしくなることもあります。 みなさんは、「耳管」というものをご存じでしょうか。鼓膜の…
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夏に血圧が上がりやすいのは低温で天気が下り坂の場合
夏の太平洋高気圧は、比較的暖かい空気の層が上空高くまで積み上がった“背の高い”安定した高気圧です。体が高気圧に押されると、血圧も上昇して高血圧になってしまうような気がしますが、実際はどうでしょうか。…
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低気圧が近づく時季は脱水と高血圧による心筋梗塞に注意
低気圧が近づくと天気が悪くなります。気圧が下がると、私たちの体は反応して、血圧がしばしば上昇します。このような変化は、通常、自覚できません。そのため、いつのまにか高血圧となり、それが原因で病気になっ…
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天気が下り坂になるとリウマチが腰痛がジクジク痛む
低気圧だと天気は下り坂になります。その理由は、空気が軽くなって上昇気流が発生するからです。空気が上昇すると上空の寒い大気に冷やされて、空気中に小さな水滴が発生します。それらが集合して雨粒となって、地…