「風変わりな役」ひと筋で知顔度抜群 古舘寛治は経歴も異色
名前を知らなくても、この顔には見覚えがあるはずだ。「アー・ユーNOVA友?」のフレーズで人気だったNOVAのCM、モバゲーのガンダムゲーム祭りのCMで強烈な印象を与えた個性派俳優で、名を古舘寛治という。CMで顔を売り、存在を知らしめてからは一風変わった役柄で多くのドラマや映画に出演し、頭角を現し始めた遅咲きの名優だ。
13年には「リーガルハイ」「あまちゃん」「ごちそうさん」「永沢君」など11本のメジャードラマに出演。現在もNHK―BSプレミアムのドラマ「植物男子ベランダー」に変わり者の植物学者役で出演している。映画出演も多く、今年はすでに3本の出演映画が公開され、11月には波瑠主演の映画「流れ星が消えないうちに」、来年2月には宮藤官九郎監督映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」の出演が決まっている。
経歴も風変わり。68年、大阪府で生まれ、高校時代に俳優を志し、芝居の経験もないまま上京。直後に方針転換し、英語もできないのに単身ニューヨークで俳優修業を始める。まずはダンススクールに通うがダンスは向いてないと悟り、憧れのロバート・デ・ニーロが経営する寿司バーでバイトをしながら俳優スクールで演技を学び帰国する。