人気爆発の「下町ロケット」 11年放送WOWOW版とどこが違う?
すでに国内ドラマ300タイトル以上を配信している「dTV」が新たに22タイトルを加えたというニュースを見て、「えっ、もうやっちゃうの」と思った読者も多かったに違いない。新たなラインアップの中に「下町ロケット」が入っていたからだ。
しかし、ニュースをよく見ると、こちらは現在人気爆発中のTBSの「下町ロケット」ではなく、11年にWOWOWで放送された「下町ロケット」のことだった。大変失礼ながら、「アレッ、そんなドラマあったの?」が大方の正直な感想だろう。
「もちろん原作は池井戸潤の同名小説ですが、こちらはTBSで阿部寛演じる佃航平役を演じているのは三上博史です。同じく役柄を比較すると、杉良太郎が田村亮、吉川晃司が渡部篤郎、木下ほうかが升毅、真矢ミキが水野真紀という具合。TBS版とキャスティングを比べても、遜色はありません」(ドラマウオッチャー)
同じ原作でも“認知度”がこれほど違うものなのか。コラムニストのペリー荻野氏はこういう。
「(TBS版「下町ロケット」は)“勧善懲悪”に徹してますよね。かつてヒットした『半沢直樹』と同じく主役は徹底的にいい人で、敵役はいかにも憎々しげ。しかもシロクロの判断がまるで水戸黄門の印籠のようにハッキリしていますね。たとえば、『半沢直樹』では半沢が悪事の証拠メールを突き付けたり、『下町ロケット』でも燃焼試験の失敗原因が他社のフィルターにあることを突き止める。日曜夜にこれだけスカッとさせられると、翌日からの仕事にも意欲が湧くというものです」