二刀流希望者急増も 日ハム大谷が「球界の常識」を変える

公開日: 更新日:

 12球団は選手の細かいデータを管理し、年俸の増減額を決めている。それでもまだアバウトというか、理屈で説明できない部分が多いのが実情らしい。しかし、二刀流選手の登場によって、投手、あるいは野手としての評価が根本的な部分から見直され、より精度の高いものに変わっていくというのだ。

■高校球児には「投手で4番」がゴロゴロいる

 日本人初のメジャーリーガーで「私も二刀流だった」という村上雅則氏は、「大谷の出現は球児の意識を変える」と言ってこう続ける。

「私が南海(現ソフトバンク)時代に先発投手をやっていた時です。登板日に野村監督から、『今日はおまえが5番を打て』と言われたことがある。門田、野村、ジョーンズの最強クリーンアップの頃です。さすがに5番は無理ですといって6番を打った。私は代打で安打したり、先発した試合で3試合連続ホームランを打ったこともある。打撃は本当に好きでした。高校球児は投手で4番という者がゴロゴロいる。でも、ドラフト指名を受けてプロに入ると、投手か野手のどちらかを諦める。大谷は投手と野手を兼任し、結果を残しつつある。『私も二刀流に挑戦したい』という者は今後も出てくると思う。球団側も成功者が出ている以上、簡単に拒否するわけにはいかなくなる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今