“品位低下”著しいプロキャディーにジャーナリストが苦言

公開日: 更新日:

 ゴルフ規則によれば、キャディーの定義は「規則にしたがってプレーヤーを助ける人」とされている。プレーヤーのバッグやクラブを運び、時には選手がプレーしやすいようアドバイスしたり、サポートしたりすることもある。

 ただし、あくまでも常に選手を立て、黒子に徹するのが本来の仕事。選手を差し置いて出しゃばったり、注目されるようではキャディー失格なのだ。

 だが、最近ではプロキャディーの“暴走”が目に余る。クラブハウス常駐のキャディーさんではなく、プロと一緒にツアーを転戦するプロキャディーのことだ。5月には藤田光里(20)と帯同する大江順一キャディー(36)が中京テレビ・ブリヂストンのプロアマ戦で口論になり、日本女子プロゴルフ協会から2週間の職務停止処分を受けた。プロアマ戦の最中に、大事なゲストの前でプロと喧嘩するなど言語道断だ。そもそも日本のツアーでキャディーを名乗るには、資格は何もいらない。そんなプロキャディーがエラソーな顔をして、大手を振ってツアー会場でのさばっているのだ。しかも、身だしなみも悪い。

 日本女子プロ協会はプロが帯同するキャディーに対し、試合会場に「本戦期間中のズボンの色は白・黒・紺・ベージュなど」「迷彩服やスカル(頭蓋骨)のモチーフは避けて下さい」「社会人として節度のある髪形、髪の色でお願いします」「選手を待つ場合は、クラブハウス以外でお願いします」という紙を張って、注意喚起を促しているが、これ自体、キャディーの品位が低下している証拠だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今