松田流出なら三塁に適役 巨人村田をソフトBが密かに狙う
「複数年」に救われた。巨人の村田修一(34)が27日、契約更改交渉を行い、現状維持の3億円でサインした。3年契約2年目となる今季は、5月中旬に右太もも裏の肉離れで登録抹消、9月には右ひじを痛めて離脱した。103試合の出場で打率.236、12本塁打、39打点。V逸の戦犯にも挙げられ、「(球団から)もう少し頑張って欲しいと言われた。すごく迷惑をかけた。反省している。(来季は)高橋監督1年目。胴上げできるよう貢献したい」と神妙な面持ちだった。
巨人との契約は来季まで残るものの、FA権を保持しているこの元本塁打王の動向を見守っている球団があるという。ある球界関係者が言う。
「ぶっちぎりで日本一連覇を達成したソフトバンクですよ。正三塁手で選手会長も務める松田がメジャー移籍を視野にFA宣言している。残留の可能性はあるとはいえ、もし流出すれば、三塁のポジションがポッカリ空く。松田の決断次第では、2度の本塁打王の実績と守備力に定評がある村田は欲しい人材です。地元福岡出身であることも地域密着を掲げる球団のスタンスと合致する。来オフのFAを待たず、トレードで獲得に動きたいくらいではないか。巨人に対しては王貞治球団会長という切り札がいる。年俸3億円と高額だが、今や巨人をしのぐ金満球団のソフトバンクなら、ペイできる財力もありますから」