川淵会長“独裁”に反旗まで バスケ協会に燻ぶる新たな火種
「わずか1週間の合宿と欧州遠征数試合だけで五輪最終予選に臨む。代表戦前に選手を集めるサッカー方式を取っていますが、バスケットボールとサッカーでは当たり前ですが競技の特性が違う。リオ大会はもちろん、20年東京大会に向けて、川淵会長をはじめとするサッカー出身者にどこまで具体的な強化策があるのか心配です。今度のリオ五輪には、日本から審判の派遣もありません。これは有史以来初めてのことです。FIBA(国際バスケットボール連盟)に対して川淵体制がどんな対応をしてきたのか。国際感覚、コミュニケーション能力、交渉力の欠如を問われてしかるべきだと考えています」(日本バスケットボール推進協議会)
川淵会長はそもそも、男子リーグの分裂問題などでFIBAから無期限の資格停止処分を受けたJBAから招聘され、処分解除の救世主として会長に就いた。その川淵会長が「独裁者」になって、新たな火種を生んでいるとしたら、皮肉なものである。