東京五輪施設は赤字まみれ「負のレガシー」のまま…イベントだけで回収じゃ“焼け石に水”

公開日: 更新日:

「恒久施設」とは名ばかりだ。

 東京五輪から1年が経った。折しも夏休み中だけに、「レガシー」として残った競技場や施設をスポーツ体験の場として再利用する動きが活発化している。

 カヌー・スラロームセンターでは、1人7000円でラフティングツアー、同4400円でカヌー体験を実施。大井ホッケー競技場では7月に親子ホッケー教室を開いたり、親子タッチラグビー体験会を計2回開催したりした。国立競技場では今年4月からスタジアムツアーを開始。大人1400円、高校生以下同800円で参加できる。夏休み期間中はナイトツアーも実施している。

■国立競技場だけで年間23.7億円の赤字垂れ流し

 とはいえ、国立競技場の建設費用は1670億円。世界陸上の招致なども計画されているが年23.7億円の赤字を垂れ流している。78億円をかけて建設したスラロームセンターも同1.9億円の赤字。体験教室くらいでは「焼け石に水」だ。

 スポーツライターの小林信也氏はこう言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?