阪神・岡田監督を焦らす敵将オリ中嶋監督の“暖簾に腕押し” 日本S監督会議は無風の肩透かし

公開日: 更新日:

 時間にしてわずか15分強。前哨戦は無風に終わった。

 27日の日本シリーズ監督会議は、終始淡々としていた。阪神・岡田、オリックス・中嶋の両監督は、オリックスで同じ釜の飯を食べた仲だが、お互い会話を交わすことも、質問を投げかけることもなかった。

 岡田監督は先日、敵の難攻不落のエースに関して、「山本、山本いうけど、第1戦に投げるピッチャーとしか思うてないよ。6つも負けてるやん」などと挑発めいた発言をしていた。

 相手はパ・リーグ3連覇中で、前年度の日本一球団。中嶋監督に対して予告先発を拒否するなど、何かしらの“陽動作戦”を仕掛けてもおかしくなかったが……。

「岡田監督とすれば、そうせざるを得なかったのでしょう」と、オリックスOBがこう続ける。

「策士という点では中嶋監督も負けていません。監督会見では『(阪神は)本当に強いチーム。非常に投手力が高い』と持ち上げ、報道陣から『オリックスも投手力は引けを取らない』とフラれても、『いや、負けてます……』とつぶやいて会見場から苦笑が漏れたほど。59年ぶりの関西ダービーについても『まだ僕でも生まれていないのでわかりません』とニベもなかった(笑)。先発、リリーフとも、オリックスの方が充実しているんですが、阪神寄りのマスコミに余計なことを言ったら、その部分だけが切り取られて大騒ぎされることは目に見えている。シーズン同様の暖簾に腕押しですから、さすがの岡田監督もまだ、中嶋監督の腹を探りかねていると思います」

 今シリーズ、両監督による駆け引きが見ものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?