青梅マラソンが草分け 元陸連幹部が語る「市民マラソン」誕生秘話

公開日: 更新日:

 だが、フルマラソンの距離に足りないことや仮装して走るランナーがいたことで、陸連内部では「青梅の30キロは陸連の公認大会にはできない」という方針が固まりつつあった。

「そこで私は、『世界では市民ランナーも競技者と一緒に走っている。日本だけエリートの大会でいいのですか。これからのマラソン大会は必ずこういう形になっていきます』と反論した。後に陸連がコースを公認し、75年にはボストンマラソンと姉妹提携を結び、国際陸連(現世界陸連)やAIMS(国際マラソン・ディスタンスレース協会)公認の国際大会となった。1万5000人を超える市民ランナーの大会になったことはうれしい限りです」(前出・帖佐氏)

 ちなみに2004年大会の女子30キロで優勝した野口みずきは、同年のアテネ五輪で金メダルに輝いた。この日優勝した一山も野口にあやかりたい。

  ◇  ◇  ◇

 そのマラソンだが、昨今の異常気象もあって、パリを最後に五輪から抹消される可能性が現実味を帯びている。東京五輪でも、開催前に急遽、開催地が北海道に変更されるなど「予兆」はあった。
関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?