中学時代から初見の相手チームでも打者毎のクセや特徴をインプット、完璧に分析できた地頭の良さ

公開日: 更新日:

 華々しい活躍で世界を沸かすドジャース大谷翔平(29)。

 日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」を、大谷の自信、気質、アタマの3点に焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。(第5回からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 メジャー1年目のスプリングトレーニングでは投げて防御率27.00、打って打率.125。

 ファンやメディアのやかましい東海岸の強豪球団にいたら、年俸が数千万円と格安なこともあって、開幕後は二刀流どころかスタメン落ちの危機だったに違いない。二刀流としての才能はファンやメディアが温かく、長い目で見てくれるエンゼルスだったからこそ開花した。

 自分の才能を生かせる環境を正確にチョイスする嗅覚というか、アタマが大谷にはある。それもまた、大きな武器だ。

 中学時代、野球部に所属するも、シニアでプレーしていることもあって試合には出ず、監督とともにベンチにいた。相手は初めて見るチーム。なのに試合が中盤に差し掛かると、「この選手の打球は右方向、スイングのクセがそうですから右に行くはずです」と、打球の方向を言い当てた。スコアを付けているわけでもないのに、試合中盤までに相手打者のクセや特徴をインプットしていたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今