小倉清一郎
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小倉清一郎元横浜高校野球部部長

1944年(昭19)6月16日、神奈川県横浜市生まれの71歳。横浜―東農大を経て三菱自動車川崎―河合楽器で捕手として活躍。現役引退後、東海大一(現東海大翔洋)―横浜―横浜商―横浜で監督、部長を歴任。松坂、成瀬、涌井、筒香ら多くのプロ野球選手を育てた。98年の春夏連覇を含め、3度の甲子園優勝。渡辺前監督を支える名伯楽として主に技術面を指導した。対戦校の投手陣や打線の戦術分析に定評があり、名参謀と呼ばれた。14年夏限りで横浜のコーチを退任。現在は山梨学院や熊本・城北など、全国の各校で臨時コーチを務める。

「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

公開日: 更新日:

「小倉さん、お久しぶりです。ベイスターズに戻ることに決めました」

 筒香嘉智(32=ジャイアンツFA)の5年ぶり古巣DeNAへの復帰が発表される前、本人から電話で報告があった。

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 1週間ほど前に「巨人入り決定的」というスポーツ紙の報道を見た。巨人の方が金銭面などが良かった可能性はあるが、私はないと思っていた。

 2006年10月の出会いを思い出した。

「ぜひ見て欲しい選手がいるんです」

 中学の硬式クラブチーム・堺ビッグボーイズの関係者から連絡を受け、横浜高の部長だった私は、大阪へ飛んだ。

 身長は180センチ超、体重は90キロ。本当に中学生? という体格だった。左打席のフリー打撃では、両翼100メートル近くはあるグラウンドでサク越えを連発。「ボク、右の方も自信があるんですよ」と右打ちでもサク越えを披露した。スイッチヒッターだった筒香との出会いである。

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