大相撲
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今の大相撲は「群雄割拠」にもあらず 優勝のチャンスは誰にでもあるとはいえ…
大関・正代対小結・豊昇龍戦。せめて「物言い」がついてもよかった。 正代の左ひじが先に落ちているように見える。行司差し違えで正代の負けか、同体取り直しか、という一番。審判員は物言いもつけず、行司軍配通り、正代の勝ちとした。 ...
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スポーツ紙がこぞって「ロシア狼雅vsウクライナ獅司」土俵で激突報道の違和感
土俵上でロシアとウクライナが激突──と、スポーツ紙がこぞって報じている。 昨17日、幕下でロシア出身の狼雅(23)とウクライナ出身の獅司(25)が対戦。狼と獅子の対決は、前者の下手投げで決着がついた。 いまなお続いて...
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元大関・魁傑の実直さを象徴するエピ…“見せ物じゃない!”に込められた真意
夏場所が8日、両国国技館で初日を迎えた。コロナ対策の入場者制限は春場所が定員の75%で、今場所は同87%の9265人まで緩和された。 【写真】この記事の関連写真を見る(09枚) 他のイベントに比べてまだ慎重だが、再開さ...
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角界初の東大力士・須山が土俵デビュー 「3年で幕下」明言もどこまで出世できるのか
上々の滑り出しだ。 10日、角界初の東大出身力士・須山(25)が前相撲に登場。16歳の相手を難なく下し、土俵デビューを飾った。 須山は中学時代は野球部に所属し、高校は帰宅部。現役で東大合格とはならず、慶大で2年間の仮...
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5月場所は「御嶽海がキーマン」…相撲取材歴40年のベテラン若林哲治氏が占う
8日に初日を迎える大相撲5月場所。昨年4度優勝した横綱照ノ富士(30)の時代が続くかと思いきや、1月場所は関脇御嶽海(29)、先場所は関脇若隆景(27)が賜杯を手にした。群雄割拠の5月場所はどうなるのか。長年、時事通信社で相撲を担当...
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関脇・若隆景インタビュー 小兵にして正統派の矜持「下からの攻めを貫いてきました」
3月場所で12勝3敗と好成績を残し、自身初優勝。福島県出身力士としては1972年の元関脇・栃東以来50年ぶりの賜杯。さらに新関脇の優勝は36年の双葉山以来86年ぶりという偉業も達成した。平均体重が155キロを超える今の土俵にあって、...
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元横綱・白鵬の新部屋は浅草or日本橋でメディア真っ二つ…「新生宮城野部屋」はどっちに
情報が錯綜している。 年内に旧東関部屋への引っ越しが予定されている宮城野部屋。所属力士は17人おり、石浦と炎鵬以外は部屋住みの幕下以下とあって、現在の墨田区にある部屋では手狭になってきたのが理由だ。 旧東関部屋は元関...
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元横綱・稀勢の里結婚に一目置く未婚の力士たち “新型相撲部屋”おかみ業の気になる行方
どんなおかみさんになるのか、角界も興味津々である。 27日発売の「スポニチ」で結婚を報じられた元横綱稀勢の里の二所ノ関親方(35)。この日、部屋の公式ツイッターでも「本日報道がありました通り、結婚をご報告いたします」と、改め...
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横綱・照ノ富士は5月場所での復権へ 休養十分、調整バッチリで対戦相手に勝機はあるか
預けていた天皇賜杯を返してもらうときが来た。 5月場所での“復権”に向け、闘志を燃やしている横綱照ノ富士(30)。合同稽古は24日の最終日のみ参加し、時折バクダンを抱えるヒザを気にする様子もあったが、「リフレッシュできた」と...
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元横綱・稀勢の里が結婚していた お相手は6歳下の一般女性
大相撲の元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方(35)が結婚していたことが分かった。 27日のスポーツニッポンが報じた。 相手は6歳下の一般女性。現役引退後の2019年、共通の知人の紹介で知り合い、昨年暮れに急接近。今年に入...
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130kgの小兵・若隆景の初Vが証明「体が大きいだけの力士はもういらない」と評論家
「体は小さいけど相撲は小さくない。痛快な場所でしたよ」 こう話すのは相撲評論家の中澤潔氏だ。 3月場所を角聖・双葉山と並ぶ「新関脇V」で飾った若隆景(27)。28日の優勝一夜明け会見では「優勝した実感がわいてきた」と話...
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若隆景が86年ぶり新関脇Vの快挙!実直な小兵が貫く「正攻法」
新関脇の優勝は1936年の双葉山以来となる快挙だ。 高安との優勝決定戦に勝利し、初めて賜杯を掴み取った若隆景(27)。実直な性格で、優勝インタビューでは昭和の角聖に匹敵する快挙を告げられても、「来場所からが大事だと思います」...
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御嶽海は「想定外」の相手にからっきし…北勝富士に寄り切られ2敗に後退
対戦相手の北勝富士は押し相撲が基本だが、組んでも取れる力士。立ち合いで左に動いて、おっつけ、あるいはまわしを取りにくることもある。 それらを加味した上で、22日の御嶽海は「動かれても突き放して距離を取ればいい」……と思ってい...
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高安が無傷で9連勝の快進撃も…賜杯への不安は腰の爆弾より“ガラスのメンタル”
初日からただひとり、9連勝と快進撃を見せている高安(32)。21日は碧山に苦戦しながらも押し出し、賜杯レースの先頭を走っている。 高安といえば腰痛持ち。過去には腰を痛めて途中休場したこともあった。それだけに負担をかけないため...
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無念の欠場…横綱・照ノ富士を苦しめる「変形性膝関節症」って?スポーツ障害の医師が解説
横綱照ノ富士(30)が18日、「右踵骨骨挫傷、左変形性膝関節症」の診断書を提出し、今場所の土俵から姿を消した。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は休場は横綱から申し出たと明かし、「自分からは言ってくる子じゃない。よほどきつ...
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照ノ富士がついに休場…コロナ感染でヒザへの負担減と引き換えに失った「10日間」
春場所6日目の18日、横綱照ノ富士(30)は日本相撲協会に休場を届け出た。5日目の17日には玉鷲に完敗し2敗目。立ち合いから突き押しで攻められると、なす術なく後退。反撃する余裕もなく、押し倒しで土俵下に転げ落ちた。あまりに一方的な敗...
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荒篤山太郎は南国フィリピンから来た遅咲きの突き押し力士
長い下積みを経て、ようやく開花した。 日本人の父とフィリピン人の母を持つ。両親は日本で仕事をしており、荒篤山は小学校卒業までフィリピンの母方の実家で育った。中学に上がるタイミングで妹が生まれたこともあり、来日し、晴れて両親と...
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横綱・照ノ富士が2日目初黒星で試練…迫る苦手相撲の猛攻重圧とよぎる先場所の悪夢
「鬼門」がひとつだけとは限らない。 2日目(14日)にして早くも土がついた横綱照ノ富士(30)。大栄翔(28)に押しまくられ、体を横向きにされて送り出された。土俵の最高位にとって、屈辱の負け方だろう。大栄翔には7勝4敗と勝ち越...
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新大関・御嶽海の白星発進は“番付の幸運” 206kg逸ノ城は「嫌じゃない相手」
新大関として挑む一発目の土俵──まさに今後を占う本場所の初日(13日)、相手に恵まれたのが御嶽海(29)だ。 対戦相手は206キロの巨漢・逸ノ城。御嶽海は相手の力に逆らわず、後退しながら立ち回り、チャンスと見るや一気に押し出...
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能町みね子さんは「大相撲新時代」到来予兆をどう見るのか? 好角家ゆえの辛口意見も
3月13日に初日を迎える大相撲大阪場所。昨年は白鵬と鶴竜の引退と入れ替わるように、7月場所後に照ノ富士が横綱昇進。快進撃が続くかと思いきや、先場所は御嶽海が賜杯を手にし、大関昇進を果たした。2018年から昨年までの4年間で8人が初優...
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大相撲3月場所は「佐渡ケ嶽旋風」注意報!部屋の関取にコロナ感染ゼロ、稽古もバッチリ
1月場所後、コロナ感染者が山のように出た相撲協会。力士らを含めた250人以上が感染し、幕内力士も42人中、半分の21人が陽性だった。来る3月場所(13日初日)は「力士全員稽古不足」と言っても過言ではない。 そんな中、複数いる...
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新小結の豊昇龍に叔父・朝青龍ばりの気迫は生まれるか 今場所から始まるカウントダウン
初三役でどんな相撲を見せてくれるか。 13日初日の3月場所を自身初の小結で迎える豊昇龍(22)。9日は叔父さんの元横綱朝青龍から激励の電話があったことも明かした。面構えも朝青龍を彷彿させるものがあり、かつて多用していた足技な...
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3月場所は「マイペース稽古」の御嶽海が有利? コロナ禍で力士全員が実戦不足の異常事態
異様な本場所である。 ■250人以上が感染 1月場所後、相撲協会では親方や力士を含めた250人以上が新型コロナに感染。横綱照ノ富士をはじめ、関取衆にも感染が広がり、2月の合同稽古は中止となった。いまだ禁止中の出稽古は当...
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大相撲トーナメントも中止に…コロナ禍で「力士間格差」がますます大きく
本場所以外の行事やイベントが次々と中止になっている大相撲。6日に行われる予定だった「日本大相撲トーナメント」も、力士のコロナ感染が相次ぎ、2年連続で中止となった。 4日のPCR検査では、横綱照ノ富士ら力士12人に加えて親方数...
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賭博2力士に「1場所出場停止」「けん責」大甘処分の違和感 朝乃山は内規違反で6場所出場停止
前例主義といえばそれまでだが……。 相撲協会は27日、理事会を開き、違法賭博に関与した平幕の英乃海(32)と十両の紫雷(30)への処分を発表した。英乃海は1場所出場停止と2カ月20%の減俸、紫雷はけん責となり、2人の師匠であ...
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御嶽海は「名門部屋復活」が琴線に…力士勧誘時に親方がささやく“口説き文句”
大関・御嶽海が誕生する。御嶽海というしこ名、出身の長野県には海がないのになぜ「海」なのか不思議だったが、なるほど、出羽海部屋だから「海」を付けたのだな。将来大関間違いなしの才能と言われながら再三の大関昇進のチャンスも海の苦しみ、(も...
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御嶽海の「原点」を2人の歴代指導者が語る 勝負根性と驚異の身体能力、バック転すら軽々
「人一倍、気迫のある相撲を取りたい。絶対に誰にも負けたくないという思いが出てくる」 大関昇進確実の御嶽海(29)が、24日の一夜明け会見で持ち前の「負けん気」を口にした。 1月場所を13勝2敗で制して、自身3度目の優勝...
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御獄海も“短命ダメ大関”の仲間入り? 粗製乱造の弊害と求められる昇進基準改革
「みなさん、注目していてください」 3度目の賜杯を掴み取った御嶽海(29)が、力強く言い切った。 千秋楽までもつれにもつれた大相撲1月場所。23日はまず、阿炎が琴ノ若との3敗対決を制した。結びで横綱照ノ富士が御嶽海に勝...
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横綱・照ノ富士vs関脇・御嶽海 一騎打ちの初場所賜杯争いで有利なのはどっち?
一騎打ちの様相を呈してきた。 21日、2敗同士の関脇御嶽海(29)と阿炎(27)が激突。立ち合いのもろ手突きで相手の動きを止め、怒涛の突っ張りを浴びせようとした阿炎に対し、御嶽海は止まることなく前進。たまらず引いた阿炎を御嶽...
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横綱・照ノ富士が痛恨の2敗目…賜杯への欲と焦りで小結明生に敗れる
横綱といえども人の子──ということだ。 20日、横綱照ノ富士(30)が小結明生に敗れ、2敗目。1敗で並走していた御嶽海は阿武咲に敗れ、阿炎は2敗をキープ。3力士が2敗で争う展開となった。 それにしても珍しかったのが、...