大相撲
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照ノ富士が分け与える「大いなる財産」…横綱が他一門の力士にも熱心に指導のナゼ
残された時間と土俵はあまりに少ない。 もっか4場所連続休場中の横綱照ノ富士(31)。ここ最近、話題になっているのが他の部屋に所属する力士への指導だ。 26日は時津風部屋に出稽古に赴き、居合わせた元大関コンビの朝乃山、...
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反則適用第1号となった若羽黒の言い分「まげを引っ張っちゃいけないなんて、知ってますよ」
1955年5月、大日本相撲協会(当時)は公認相撲規則を制定し、協会組織に関する規定をはじめ土俵規定、力士規定、決まり手などを定めた。 審判規定には禁じ手として「握り拳で殴ること」「目または水月(みぞおち)等の急所を突くこと」...
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大の里の由来はしこ名の常道 歴史に刻まれた「貴」の文字が物語る角界の盛衰
日体大時に2年連続アマチュア横綱となり、元横綱稀勢の里の二所ノ関部屋へ入門した中村泰輝のしこ名が大の里と決まった。師匠の現役時代に候補だったしこ名だという。中村は年寄名跡にあるため力士に使えないので、本名で取れない事情もあった。 ...
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横綱・照ノ富士が伊勢神宮奉納土俵で「出場」宣言も…5月場所は出るも地獄、休むも地獄
昨年9月の途中休場に始まり、もっか3場所連続全休の横綱照ノ富士(31)。2日の伊勢神宮奉納土俵入りで久々に綱を締めると、「できることを精いっぱいやって5月場所に臨みたい」と話し、ファンに対しても「頑張るので待っていてください」と、宣...
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「押し相撲は相手が引くまで押す」大栄翔の引かない16番、富士桜の信念を思い出す
照ノ富士と貴景勝の休場で横綱・大関不在となった春場所は、14日目まで2敗の小結大栄翔と3敗の関脇霧馬山が千秋楽に優勝を争い、霧馬山が本割、優勝決定戦と連勝して初優勝した。 2番とも大栄翔が立ち合いから押し込み、霧馬山が土俵際...
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霧馬山のごぼう抜き初Vは先を越されそうな「大関候補」たちのカンフル剤になるか?
「うれしすぎてご飯が入らなかった」 一夜明け会見でそう言って笑顔を見せたのが、3月場所で賜杯を掴んだ霧馬山(26)だ。 大栄翔(29)との優勝争いを制し、12勝3敗で初優勝。ここ2場所は三役で計23勝、来場所10勝なら...
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初V霧馬山は柔軟性と多彩な技の「純朴オールラウンダー」 来場所10勝以上で大関昇進確実
昇進に王手をかけた。 千秋楽まで3敗だった関脇・霧馬山(26)が、2敗の大栄翔を本割、優勝決定戦と立て続けに破り、初優勝。2番とも土俵際に押し込まれたものの、いずれも突き落としで勝負を決めた。 優勝インタビューでは物...
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武将山虎太郎は「三歩進んで二歩下がる」コツコツの苦労人、部屋には薫陶を受ける力士も
苦節10年目、悲願の新入幕を果たした。 師匠の藤島親方(元大関武双山)の父が教える「水戸尾曽相撲道場」で本格的に相撲を始め、順調に成長。勧誘されて進学した相撲名門校・埼玉栄高ではキャプテンを務め、2年時にインターハイ全国優勝...
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綱とり挑んだ貴景勝が負傷休場で春場所は横綱・大関不在…昭和以降で初の緊急事態!
大相撲の大関貴景勝(26=常盤山部屋)が春場所7日目の18日、休場した。横綱昇進に挑んだ今場所3日目の正代戦で左膝を痛めたとみられる。6日目に御嶽海に敗れて3敗目を喫して、場所後の横綱昇進は絶望的になっていた。今場所は横綱照ノ富士が...
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北青鵬治は抜群の才能を生かし切れていない白鵬の内弟子
素質・才能だけでどこまで通用するか……。 入門当初から身長が2メートル近くあり、「怪物級」と前評判が高かった横綱白鵬(現宮城野親方)の内弟子。生まれはモンゴルだが5歳で札幌に移住。札幌巡業中の白鵬と出会って相撲に興味を持ち、...
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大関・貴景勝は頂点まで「綱渡り」…賜杯を逃せば綱とりは一から出直し
ほんのわずかでも踏み外したらジ・エンドだ。 貴景勝(26)は16日、竜電を立ち合いで吹っ飛ばし、押し出しで完勝。盤石の相撲で勝利したものの、春場所5日目にして「3勝」は綱とりを目指す力士としてはいささか寂しい。 先場...
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「降格の規則ができていたら楽に取れた」双葉山が明かした“背水の重圧”
不世出の名横綱・双葉山は、時代とともに神格化されてきた感があるが、実は人間味のある逸話が多く残っている。 終戦直後、新興宗教にのめり込み、教団本部で教祖を守ろうと警官と大乱闘になって拘束された「璽光尊事件」の後には、「自分に...
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“若手ナンバーワン”金峰山晴樹は朝青龍も認める「カザフスタンの怪物」
潜在能力は「若手ナンバーワン」ともっぱらだ。 世界最大の内陸国、中央アジアに位置するカザフスタン出身。母国では柔道に励んでいたが、たまたま現地を視察していた元横綱朝青龍の目に留まり、「相撲をやるべきだ」と勧誘され、目黒日大高...
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十両・朝乃山の大関復活待望論に拍車をかける上位・三役の体たらく
危なげない相撲で勝ちきった。大相撲春場所初日は662日ぶり、2021年5月場所以来となる幕内の土俵で白星発進した十両朝乃山(29)。2日目は同じ十両の千代の国を下し、2連勝と上々の滑り出しである。 朝乃山自身が「まだ2日目で...
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春場所初日いきなり黒星で暗雲…大関・貴景勝が直面する「綱とりの壁」
ここから奮起できればいいのだが……。 今場所一番の話題といえば、大関貴景勝(26)の綱とり。それがいきなりの黒星スタートだ。 立ち合いで翔猿を圧倒したまでは良かったが、初日ならではの固さか、あるいは焦りか。上体だけで...
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霧馬山、豊昇龍、若隆景…大関昇進レースで関脇三すくみから抜け出すのは誰だ?
12日に始まる大相撲3月場所。横綱照ノ富士が4場所連続休場となり、先場所Vの大関貴景勝は綱とりに挑む。仮に今場所後に貴景勝が昇進なら、大関はゼロとなる異常事態。そこで期待されているのが、今回で4場所目となったお馴染みの関脇トリオ、霧...
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日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?
「相撲人生の中で何度もあるチャンスではないので、闘争心をもって、とにかく気持ちの入った相撲を取っていきたい」 2月27日、春場所(3月12日から大阪)の番付が発表され、横綱昇進に挑む大関貴景勝(26)が会見でこう言った。昨年の...
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記者の電話取材に激怒した魁傑の矜持「私はベストを尽くしているのに…」
コロナ禍の間、多くの取材がリモートで行われてきた。大相撲も、記者が支度部屋に入れず、取組後の談話取材は初場所までリモートだった。 記者が親方や力士との個別のやりとりを、電話やメール、LINEですることが増えたのは、コロナのず...
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1横綱1大関時代には望まれない 土俵の名脇役だった長谷川ら“最強関脇”の後継者
関脇で強ければ大関になるから「名関脇」はいない、という意見がある。確かに「名関脇」と称される力士は少ないが、その一人が「戦後最強の関脇」と呼ばれた長谷川(のち秀ノ山親方)だった。 幕内在位69場所のうち30場所も三役を務め、...
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3月綱とり大関・貴景勝に横審は“甘言”も…理事長&審判部長は「まだ何とも…」の不吉
令和5年最初の1月場所を制した大関貴景勝(26)。次の3月は綱とり場所となり、横綱審議委員会の高村委員長も、「今場所は曲がりなりにも優勝した。次はレベルが高い優勝を……何て言う人は(横審には)いないのではないか」と話した。 ...
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若き日の千代大海も口にした宿命「スタミナを考えると四つ相撲も必要かも」
初場所は貴景勝が13場所ぶりの優勝を果たし、照ノ富士の休場で1人になった上位力士の面目を施した。多くの重圧をはねのけ、八角理事長(元横綱北勝海)は「今までで一番価値のある優勝」と評した。 横綱審議委員会の内規「大関で2場所連...
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19歳落合が最速新十両昇進!中高恩師が明かす“令和の怪物”意外な長所と武器「体育祭のリレーでは…」
「1場所で上がれると思っていなかった。次の3月の大阪で関取を目指すつもりだった」 25日、こう言って頬を緩ませたのは宮城野部屋の落合(19)だ。この日、日本相撲協会の番付編成会議で、昨年12月入門から史上最速となる所要1場所で...
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貴景勝は“轢かれたヒキガエル”な負け方が横綱昇進の足かせ…突き押し専門と大型化の弊害
倒れる時は前のめり──が、必ずしも良いとは限らない。 今場所を12勝3敗で制し、3月の大阪場所で綱とりに挑む大関貴景勝(26)。しかし、不安の声も少なくない。大関が優勝した場合、次の場所は無条件で綱とり場所になるはずだが、八...
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大相撲初場所Vでも貴景勝の来場所綱とりに慎重論…「大関2人以上」維持へ協会が“禁じ手”も
「大関という地位は勝たなきゃいけない地位。そういう意味ではつらいときもあったけど、誰でも大関になれるわけじゃない。重圧を感謝に変えて、この2年間頑張ってきました」 優勝インタビューでこう答えたのが、大関貴景勝(26)だ。 ...
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幕下付け出し全勝Vの落合はホントに「令和の怪物」なのか? 宮城野親方も太鼓判
前評判にたがわぬ力を見せつけた。 初土俵となる今場所で幕下全勝優勝を果たした宮城野部屋の落合(19)だ。 相撲名門校・鳥取城北高出身。高校卒業後は実業団で相撲を続け、実業団横綱になって幕下付け出し資格を得てから入門。...
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大関・貴景勝“流血の勝利”で賜杯争い先頭キープ 2場所連続巴戦ならリベンジのチャンス
流血も厭わぬ激しい「打撃戦」だった。 昨20日、大関貴景勝(26)が、結びの一番で阿武咲(26)を撃破。前日3敗に後退した大関が、2敗キープで優勝戦線の先頭に立つ平幕を下す劇的な展開となった。 この2人、アマチュア時...
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貴景勝3敗で綱とりほぼ消滅…大関の面目保つには147年ぶり「4場所連続平幕V」回避あるのみ
綱とり消滅と言っても過言じゃない。 19日、大関貴景勝(26)が霧馬山にぶん投げられ、3敗目を喫した。先場所は「優勝同点」。今場所は綱とりがかかっていたものの、3敗では優勝したところで「レベルが低い」と判断され、昇進を見送ら...
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関脇・豊昇龍が左足関節捻挫で休場…叔父で元横綱・朝青龍の“カミナリ”は時間の問題
これも基本をおろそかにしたツケか。 関脇の豊昇龍(23)が17日の10日目を休場。左足首の関節捻挫で、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「本人は出たいと言っている」と話し、11日目からの再出場も示唆している。 負傷したの...
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貴景勝Vで横綱昇進ならいよいよ現実に…史上3度目「大関空位時代」は長丁場になる
史上3度目の珍事が現実味を帯びてきた。 昨16日、大関貴景勝(26)が結びの一番で佐田の海を一蹴し、1敗をキープ。13勝2敗で「優勝同点」だった先場所に続き、今場所Vならば待望の横綱昇進が濃厚だ。 【写真】この記事の関...
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正代6敗目、大関最短復帰消滅がトドメに…名門・時津風部屋いまや風前の灯火
最後の望みすらも絶たれた。 15日、先場所で大関から陥落した関脇正代(31)が、若元春にあっけなく敗れ、ついに6敗目。「陥落直後ならば2ケタ勝利以上で元の地位に戻れる」という大関特例もパーである。 これで窮地に陥った...