次女・亜奈睦が語る河島英五
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<最終回>無理やり退院してステージに立った「父の遺言」
「おまえもな、自分の気持ちもええけど、人の気持ちを歌にしてみるのもええと思うよ」 病室に駆けつけると、体中に管をつながれた状態でベッドに横たわり、「危篤」と医師に告げられていた男が「来たんか」…
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<第4回>何度も口にした「うまくならんでええねん」の意味
「あの頃のおまえを見せろ、うまく歌おうと思うな!」と、次女で歌手の亜奈睦(36)の脳裏に父・英五の声がこだました。 1979年、亜奈睦を身ごもったことを聞いた英五が東京から大阪へと帰る新幹線の…
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<第3回>“大人の男”というイメージで凝り固まるのを嫌った
「俺こんなかっこいい男やないし、目立ちたがりやし」などと、ごく親しい者たちにこっそりと打ち明けて、悩んだ。河島英五が大ヒット曲「時代おくれ」を歌い始めた頃のこと。 ♪目立たぬように~はしゃがぬよ…
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<第2回>「幸せすぎて歌ができへん」と家を出て各地を放浪
♪お前が20才になったら~酒場でふたりで飲みたいものだ~ 河島英五の代表曲のひとつ「野風増」は、普段は男同士、照れもあってあまり面と向き合わない息子に対する思いを歌った父親の歌だ。数え切れない…
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<第1回>歌えと言われかたくなに拒んだ「酒と泪と男と女」
「30歳で余命10年と宣告されて以来、飲んでもビール1杯程度。甘党で、大阪の法善寺横丁でよく夫婦ぜんざいを一緒に食べたのを覚えています」。歌手・河島英五の次女で、同じく歌手の河島亜奈睦(36)に父の酒…