棋士たちの盤上盤外
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ゲンダイ「オールスター勝ち抜き戦」で大山康晴名人に勝つ
日刊ゲンダイは1978(昭和53)年に「オールスター勝ち抜き戦」というプロ公式戦を創設した。タイトル保持者、順位戦のA級棋士などの上位チームと、若手精鋭棋士の下位チームが、勝ち抜き戦の形式で争う棋戦…
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勝ち筋を逃した藤井は“挑戦”ではなく最年少タイトル獲得を
藤井聡太七段(17)は公式戦で快進撃を続けていて、タイトル戦への挑戦が期待されている。 藤井は今期の王将戦で挑戦者決定リーグに初めて出場した。6人の対戦相手は、上位順に久保利明九段(44)、…
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“YouTuberアマ”折田翔吾さんのプロ編入挑戦はいかに?
棋士をめざす奨励会員は、6級~1級・初段~三段のステップで、最後の難関が半年ごとの三段リーグである。30人以上の中で四段昇段の枠は、わずか2人と狭き門だ。しかも、26歳までに昇段できないと、退会とい…
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囲碁の新名人は芝野虎丸 棋士の名前の由来が意外に面白い
10月に囲碁名人戦で、芝野虎丸新名人が誕生した。19歳11カ月でのタイトル獲得は囲碁界で最年少記録。少年の面影を残す風貌は、将棋の豊島将之名人(29)に似ている。 芝野名人の名前の由来は、芥…
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羽生善治&平尾誠二&ユーミン…将棋はラグビーに似ている
ラグビー・ワールドカップの日本大会で、日本代表チームはベスト8に勝ち進む見事な成績を初めて収めた。日本中が選手たちの活躍に熱狂し、私もにわかファンとして応援した。スクラムを組んで押し合う、パスをつな…
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羽生に完勝の藤井七段 史上最年少タイトル戦挑戦の現実味
高校生棋士の藤井聡太七段(17)は、王将戦の挑戦者決定リーグに初出場している。6人の対戦相手はタイトル保持者と順位戦のA級棋士で、いずれも強敵ばかりだ。 藤井七段は王将戦リーグの1局目(9月…
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盤上でも嵐が…台風19号襲来の最中に行われた竜王戦第1局
第32期竜王戦7番勝負は、広瀬章人竜王(32)に豊島将之名人(29)が挑戦している。開幕までの両者の対戦成績は、広瀬の8勝7敗で豊島に直近で4連勝している。 竜王戦で竜王と名人が対戦するのは…
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加藤結季愛初段の「椅子対局」を認めた日本将棋連盟の英断
日本将棋連盟は9月上旬、ホームページで「加藤結季愛女流初段の対局をテーブル・椅子で実施することを決定いたしました」と発表した。 加藤初段(16)は昨年4月、石田和雄九段(72)の門下で女流棋…
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「千駄ヶ谷の受け師」「おじさん棋士」の悲願の初タイトル
最近の将棋界は、王位戦で豊島将之王位(29)に挑戦した木村一基九段(46)の奮闘ぶりが大いに注目されていた。 豊島は5月に名人を初めて獲得し、強さと勢いがみなぎっていた。下馬評では木村の敗退…
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将棋好きだった安部譲二さん 大山15世名人に勝ち嬉し泣き
写真(撮影・田丸)は、作家の安部譲二さん。9月2日に急性肺炎によって82歳で死去した。 安部さんは、少年時代から文学を志向していた。名門の麻布中学2年の頃には、ある雑誌に投稿した小説が入選し…
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将棋サロンで仲間の昇段を祝福していた渡辺三段のプロ入り
4月に始まった奨励会(棋士養成機関)の第65回三段リーグは、9月7日に最終日を迎えた。 出場した33人の三段のうち、上位2人だけが四段に昇段して晴れて棋士になれる。かなり狭き門だ。 …
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王将戦リーグ初出場を決めた藤井聡太七段と谷川九段の因縁
9月1日に行われた王将戦の2次予選決勝で、谷川浩司九段(57)と藤井聡太七段(17)が公式戦で初対局した。 谷川は、王将のタイトル獲得が計4期の実力者。藤井は、本局に勝てば王将戦リーグに初め…
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王位戦第4局は双方入玉で「王将」でなく「点数」取り合い
江戸時代の川柳に「入王になると見物碁にたかり」という句がある。現代で同じ語意の「入玉」は、玉が敵陣に入り込むこと。玉の周囲を「と金」などの成り駒で固めると、とうてい詰まない。 冒頭の川柳は、…
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自民・田中角栄に共産・宮本顕治 政治家は将棋好きが多い
1972(昭和47)年7月下旬。中原誠名人、原田泰夫八段らが首相官邸を訪れ、田中角栄新首相に将棋の六段免状を贈呈した(※棋士の肩書はいずれも当時。以下も同じ)。 ■角栄は中飛車の攻めダルマ …
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今年3月に国会の場で「将棋振興」が初めて取り上げられた
3月に開かれた参議院文教科学委員会で石井浩郎議員(自民党)が道徳教育について質問していた。 その流れで「日本の伝統文化である将棋は、対局で敗者は自ら負けを潔く認め、勝者は相手に敬意を払います…
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既に“正棋士”仲邑菫初段と正棋士狙う?里見香奈“女流五冠”
写真下は、最年少囲碁棋士の仲邑菫初段(10)。父親は囲碁棋士の仲邑信也九段(46)、母親は元囲碁インストラクターという一家に生まれ、3歳で囲碁を覚えた。 菫さんはその後、毎日6時間も碁盤に向…
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休学し将棋専念 西山朋佳女王に初の「女性棋士」誕生期待
この写真は、7月中旬に都内で開催されたマイナビ女子オープンの就位式で挨拶する西山朋佳女王(24)。着物姿があでやかである。 西山は、挑戦者の里見香奈女流四冠(27)との5番勝負で、3勝1敗と…
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豊島将之・新名人の就位式に女性ファンが長蛇の列の驚き
写真(撮影・田丸)は7月19日に都内ホテルで開催された豊島将之・新名人(29)の就位式の光景だ。 豊島は、今春の名人戦で佐藤天彦名人(31=現九段)に挑戦し、4連勝して初めて名人を獲得した。…
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69歳で死去するまで現役貫く 大山康晴十五世名人の思い出
27年前の1992(平成4)年7月26日。大山康晴十五世名人が現役のA級棋士のまま69歳で死去した。 大山は、60年代から70年代にかけてタイトルをほぼ独占して無敵だった。強靱な守りの将棋で…
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竜王挑戦まであと3人 今期の藤井聡太には勢いとツキがある
藤井聡太七段は7月19日に17歳の誕生日を迎えた。14歳で棋士デビューして以来、公式戦で快進撃をずっと続けている。 今後は、タイトル挑戦とタイトル獲得が注目されているが、難敵が待ち構えていて…