トランプ騒乱の時代と中東、日本
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原油暴落で高まる不満 サウジ王室は国民を道連れに破滅か
サウジアラビアは、本連載の「ロシアとの石油戦争に…自滅に向かいかねないサウジの行方」(3月14日公開)に書いたように、ロシアが石油減産の要求に応じなかったために、3月上旬、逆に増産に踏み切った。これ…
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米空母でついに死者…護衛艦たかなみは悲劇を回避できるか
〈これは、政治的な決断を必要としますが、しかし乗員の退艦は正しいことです。我々は戦時にあるのではなく、乗組員たちは死ぬ必要はありません。ただちに行動しなければ、最も信頼する資産である乗組員たちに対して…
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全土封鎖のイスラエル エルサレムで7割感染の超正統派とは
イスラエルでは、超正統派ユダヤ人を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になり、9日現在でイスラエル保健省によれば、感染者は9755人、死者は79人となっている。イスラエルの安全保障上の最も重大な…
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テロより深刻な米空母のコロナ感染…たかなみは即刻帰還を
米海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」で、乗組員の新型コロナウイルスの感染が確認され、感染者は3月31日現在で150人から200人が拡大しているという。同様に、横須賀基地に配備されている原子力…
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イランの死亡予測は350万人 トランプ政権は制裁即刻解除を
3月25日、ラフマーニ駐日イラン大使は、日本記者クラブで会見を行い、米国の制裁がイランの医療機器や医薬品の購入を困難にさせていると述べ、米国の制裁を「医療テロ」と断じた。 ラフマーニ大使の訴…
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自爆テロも恐れないISが距離を置き始めた欧州と新型コロナ
米国の国家安全保障省の「ホームランド・セキュリティ・トゥデイ」誌は13日、過激派組織イスラム国(IS)がその機関紙「アル・ナバー(ニュース)」の中で、メンバーたちに対してコロナウイルスの感染拡大があ…
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ロシアとの石油戦争に…自滅に向かいかねないサウジの行方
サウジアラビアとロシアが原油生産をめぐって対立を深めている。サウジはロシアに石油減産の要求をしていたが、3月6日、ウイーンで開かれたOPEC(石油輸出国機構)プラス会合で、ロシアがこれを拒絶した。こ…
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コロナ初動阻止に失敗 イランと日本の共通点は中国依存
3月2日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は新型コロナウイルスについて、日本、韓国、イタリア、イランの4カ国が「最大の懸念だ」と述べた。 イランの感染は宗教都市のゴムで発生したが、イ…
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世界で“コロナ”と指さされる日本人と問題だらけの政府対応
中東の国イスラエルは24日、日本と韓国からの入国を禁止した。イスラエルは、それ以前に中国、香港、マカオ、タイ、シンガポールに過去14日以内に滞在した外国人の入国を禁止している。 イスラエル政…
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中東で感染が少ない新型肺炎「ウドゥー」が予防に役立つ?
連日、新型コロナウイルスの感染拡大がニュースで取り上げられているが、中東での感染は少ない。2月17日現在で、アラブ首長国連邦(UAE)が9人、エジプトが1人といった状態だ。中東にはドバイやドーハなど…
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ミッドウェー海戦を彷彿させるトランプ大統領の大本営発表
米国のトランプ大統領は1月8日の演説で、「イランによる弾道ミサイル攻撃で米兵の死傷者はなく、基地に破損があっただけ」と語っていた。敵対するイランの攻撃によって死傷者が出る事態は、大統領選挙にマイナス…
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イスラムの怒りが渦巻く中東へ…海自「たかなみ」の行く末
海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が2月2日、横須賀基地から出航した。乗員約200人で、哨戒ヘリコプター2機を搭載し、今度の中東派遣では、小型船舶からの攻撃に備えて防弾ガラスや機関銃、また大音量で警告を…
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900人死亡2015年MERS拡大を食い止めたダチョウとその教訓
中国・武漢が発症源と見られる新型コロナウイルスが猛威を振るっている。29日は武漢からチャーター便で日本人駐在員など206人が帰国、そのうち5人が咳や発熱などで病院に搬送された。 中東研究をし…
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「独裁者に死を!」イランに吹き荒れる若者のデモの実態
1月8日に発生したウクライナ航空機墜落について、イラン政府は当初事故としていたものを、米国の反撃に備えていたイラン軍が誤って撃墜したことを認めた。すると、イラン国内ではそれに抗議するデモが発生するよ…
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緊急寄稿 「米国に死を!」中東海域に向かう自衛隊の今後
米トランプ政権は1月3日、イラク・バグダッド国際空港に到着したイラン革命防衛隊の精鋭である「クッズ(エルサレム)部隊」のガーセム・ソレイマニ司令官をドローンによるミサイル攻撃で殺害した。トランプ政権…
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欧米の破壊を“帝国主義”と糾弾 アフガンで倒れた中村哲医師の遺言
12月4日、アフガニスタン東部ナンガンハル州の州都ジャララバードで、何者かによって銃撃を受けて死亡した中村哲医師(享年73)。アフガニスタン支援に真摯に、一生懸命に取り組んだ彼の姿は、イスラム地域を…
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騒擾のイラン首脳19年ぶり訪日 日本に求められる役割とは
イランでは月の使用量が60リットルを超えた場合、ガソリン価格が3倍に引き上げられたことに対する抗議デモや暴動が全国100カ所以上の都市や町で発生している。イラン政府がインターネットを遮断したために、…
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沢尻エリカ逮捕…対テロ戦争が招いた日本の深刻な薬物汚染
米国は2001年のアフガニスタンでの対テロ戦争開始後、麻薬撲滅を公には訴えてきた。タリバンの麻薬製造工場を空爆などで攻撃するたびに米軍はその模様を公開している。しかし、アフガニスタンでのケシ栽培は増…
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北方領土問題を抱える日本は西岸入植地問題を真剣に考えよ
11月18日、ポンペオ米国務長官は、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地は違法ではないという考えを明らかにした。米国内のイスラエル極右、福音派のロビー活動によって影響された判断だ。福音派は、米国内に80…
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日本赤軍事件を糾弾した欧米がIS戦闘員の帰還を拒む矛盾
1977年9月28日、パリ・シャルル・ド・ゴール国際航空発の日本航空472便は、カラチ(パキスタン)、ムンバイ(インド)、バンコク(タイ)を経由して羽田に向かっていた。ムンバイを離陸した直後に日本赤…