“兜町の風雲児”ゼニの哲学
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証券界に名前が広まり いよいよ目白で田中角栄と面談
関東電化に続いて日本曹達、日本板硝子と株価の上昇を的中させるが、中でも大相場になったのは、青木建設だった。 「スプーン曲げのユリ・ゲラーを招いてパーティーをやった。青木建設の社長と娘さんが来て…
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24歳。満を持して東京兜町に進出
山科の家賃3万円の安アパートから始めた「ツーバイツー」は、中江の独自の発想によるリポートが投資家に受けて入会者が殺到した。 「毎日、現金書留が山のように来て、手提げ金庫に現金が入りきらなかっ…
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株式レポートが大当たり 現金書留が毎日山のように届く
昭和48年にトイレットペーパー買い占め騒動のオイルショックで相場は大暴落。名古屋の「三愛経済研究所」の大口会員が大損を被る修羅場も見てきた。相場の怖さも十分に知った。3年勤めた三愛を辞めたのは、自分…
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全国模試の数学で3番になった秀才も家出を機に進学断念
ジャパンライン相場で大きな結果を出した中江だが、その年の大学受験には失敗した。しかし進学を諦めてはいなかった。経済評論家の竹村健一がテレビで「これからの世の中は大卒でないと通用しない」と発言していた…
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人生を決めた「ジャパンライン」相場 学生服姿で株主総会へ
ニクソン・ショック後の輸出関連株の高騰を「二番天井」と読み間違えた中江。高校生らしからぬ大胆なカラ売りを断行して数百万円の損失を被った。 父親から“死ぬなよ”と言われるほどのショックを受けた…
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ニクソン・ショックで天国と地獄を味わう 泣く自分に父は
証券会社の外交員を父親にもつ中江少年は小遣いを貯め、小学5年生から株を始めた。高校生でカラ売りも覚え、連戦連勝。「オレは株の天才」と思った矢先……。 昭和46年8月16日、日本経済に激震が走…
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四季報を見て小学5年生で日活株を…2万円の元手が4万円に
誰しもカネは欲しい。しかし、カネがカネを生む投資ゲームにハマると、お定まりの転落が待っている。かつて「兜町の風雲児」ともてはやされた中江滋樹(65)もそのひとり。相場で数百億円の個人財産と、華麗なる…