仕事力がアップする経済ノート
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15年通っていた歯医者が廃院していた! 倒産・休廃業は前年の1.5倍…患者はどうしたら?
「ある日突然、自分が通っている地域の病院がなくなる──いま全国でこうした医療危機の現場が広がりつつある」。こう書いたのは、本紙7月7日に掲載した記事だ。ところが、まさか自分がその当事者になろうとは思っ…
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「ふるさと納税」のポイント付与禁止で利用者は減るのか?
ふるさと納税制度の見直しで、1兆3000億円の寄付額の今後の行方はどうなる。 9月9日、村上誠一郎総務相は会見で「ポイント付与で寄付者を誘引するポータルサイトなどが利用され、付与に関わる競争…
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賃貸住宅の家賃値上げをめぐるトラブル急増…突然の通告に借主はどう対応したら?
賃貸住宅の家賃値上げを巡るトラブルが急増中だ。首都圏をはじめ全国の消費者センターには2023年ごろから値上げを巡る相談が相次いでいる。 「突然書面が来て家賃値上げを迫られた。2万円の値上げを通…
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育児や介護など…「望まない転勤」による退職者が増加している切実な背景
「退職理由は『転勤』辞令」。人手不足のなか、企業は人材獲得、従業員の退職引き留めのため人事制度の見直しにさまざまな対応を見せている。 東京商工リサーチが8月28日に発表した「2025年企業の『…
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関税15%の実施見通せず…国内自動車メーカーの減益拡大続く
日米貿易交渉の中心となっている米国への自動車輸出関税は7月、これまでの27.5%から15%に引き下げることで合意した(トランプ大統領が4月に決めた追加関税25%を半分に引き下げ、従来の2.5%を乗せ…
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日経平均株価は最高値更新だが…中小企業の倒産増加の不気味
日経平均は8月12日(4万2718円17銭)以降、連日のように史上最高値の更新が続く。株価上昇傾向は、日米関税交渉妥結、ウクライナを巡る米ロ、欧州首脳会談の進展が背景にあるが、株価上昇の一方で企業倒…
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男性の育児休暇取得「過去最高40.5%」達成の背景…東証プライム企業ではさまざまな優遇措置
民間企業で男性育児休業を取得した割合は過去最高の40.5%に達した(7月30日発表、厚労省2024年度「雇用均等基本調査」)。22年10月1日から23年9月30日までの1年間に配偶者が出産した男性の…
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国内の消費支出は今年がピーク…単身世帯の増加が影響
「国内家計消費支出は2025年ごろをピークに減少に転じる」 国内消費に関する興味深いリポートを発表しているのは、ニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員だ。家計消費が減少する理由を、単身世帯の増…
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日銀アンケートで「1年後の物価も上がる」85%の衝撃…識者も「これ以上の節約は無理」と
庶民の心をつかんだのは給付金より減税、手取りを増やす訴えだった。今回の参議院選挙の結果だ。食料品をはじめあらゆるものが値上がりし、物価高騰で生活負担に苦しむ国民に、与党の2万円給付の訴えは民意を得る…
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外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり
コロナ禍後の回復からこれまで好調が続いていたインバウンド(訪日外国人客)需要が、ここにきて陰りを見せてきた。 5月の訪日外客数は369万3300人と、前年同月比21.5%の増加。5月として過…
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医療機関の倒産は過去最多ペース…「ある日突然、病院がなくなる」地域が急増する衝撃
ある日突然、自分が通っている地域の病院がなくなる--。いま全国の医療機関でこうした危機的状況が広がりつつある。 帝国データバンクによると、2025年1~5月の医療機関(病院・診療所)の倒産は…
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進まない日米関税交渉が自動車業界を直撃…日本企業への影響もジワリ
6月15日にカナダで開催されたG7サミットで、日米トップによる関税交渉で一致したのは「協議を継続」だけだった。なかでも自動車関税で依然日米の隔たりは大きく、トランプ大統領が主張する25%の追加関税の…
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備蓄米を求めて近隣店舗を巡ると…コメ価格の4極化がますますクッキリ
6月13日までに沖縄県を最後に全国47都道府県で随意契約の備蓄米の販売が始まっている。小泉進次郎農相は16日、全国のスーパーで販売されたコメの平均価格が3週連続で値下がりしたことも明らかにした。値下…
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「業績連動型」は時代に合わない? ボーナスなくす大手企業の狙い…ソニーグループは4月から新報酬制度スタート
夏季賞与の支給日が間近になってきた。今年の春闘は過去最高水準を達成し、企業の満額回答も続いて支給額に期待するサラリーマンは多いだろう。こうした中、大手企業から賞与を廃止する動きが出始めている。 …
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「東京脱出」企業が増加する背景 コロナ禍収束で都心回帰進むはずが…本社移転は前年度比18%増
東京への一極集中で経済活動が東京に集中するなか、多くの企業が東京に本社を置いている。だが、いま東京から本社を転出させる企業が増加を続けている。 東京商工リサーチによると2024年度に他都道府…
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春闘賃上げ率は3期連続の上乗せならず…関税と物価高で企業業績はますます不透明に
今年の春闘は経団連が5月22日、定期昇給とベースアップを合わせた大手企業の賃上げ率を5.38%(1万9342円・前年5.58%)とする回答を発表。2年連続で5%台の水準を維持したものの、前年比上乗せ…
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回復しない日本人の海外旅行…出入国数はGWもふるわず、コロナ禍前の半分に
インバウンドの入国外国人旅行者数が過去最高を継続中だ。2024年は累計で約3687万人と、コロナ禍前の19年(約3188万人)を上回った。今年1月から3月も過去最高を記録、累計では1053万7300…
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新社会人の8割以上が資産形成に関心…「貯蓄・投資意識」に見え隠れする不安
売り手市場の就職戦線を勝ち抜き新社会人となって2カ月、学生時代との違いに戸惑う新入社員も多いのではないか。そうしたなか、不動産サービスのGAテクノロジーズ(本社・東京、樋口龍代表)が社会人1、2年生…
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早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている
人手不足が続くなか、大手企業の人員削減が待ったなしで広がっている。2024年度に「早期・希望退職」を募集した上場企業は51社(前年度47社)、募集人数は8326人(同6247人)となった(東京商工リ…
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データセンターの地方分散が急加速 首都圏や大阪圏への集中から北海度、九州へ
生成AI(人工知能)の開発・活用から膨大なデータの処理能力を持つデータセンター(DC)の地方への進出が加速している。 ソフトバンクは子会社のIDCフロンティアと最先端のAI開発で北海道苫小牧…