医療用語基礎知識
-
【看護師のキャリアパス】小中学校の保健師、助産師になれる
いよいよ大学受験シーズンがやってきました。相変わらずの人気は看護学科です。少子化で定員割れの大学が増える中、来年度も8大学が、看護学科をスタートさせる予定で、早くも受験生獲得競争がヒートアップしてい…
-
【患者申出療養】いよいよ混合診療の解禁!?
来年度から、「患者申出療養」という新しい制度がスタートします。患者の希望に基づいて、未承認の薬や治療法を、混合診療として受けられるようにする制度です。 たとえば国内未承認の抗がん剤を試してみ…
-
【受診時定額負担】財布と症状の軽い患者は大病院から追い出される
来年度から、大病院へは、おいそれと行けなくなる可能性が出てきました。「受診時定額負担」という新しい制度がスタートするからです。 いまは、ベッド数が200床以上の病院に、診療所などからの紹介状…
-
【診療報酬改定】製薬会社と中医協・厚労省が小競り合い
奇数年のこの時期は、決まって医療費が政治の話題に上ります。翌年の2月までに、診療報酬を改定しなければならないからです。 日本は原則として保険診療。保険証さえあれば、全国どの病院にかかっても、…
-
【尿酸値】高いとがんになりにくい!?
北朝鮮の指導者といえば「痛風」の噂が絶えません。例の足を引きずりながら歩く姿は、典型的な痛風患者そのもの。父親も痛風だったそうですから、遺伝的になりやすい家系なのかもしれません。 さて、皆さ…
-
【直接死因と原死因】死亡診断書には複数の死因が書かれる場合がある
がんに限らず、全国レベルで死因と死亡数・死亡率を集計したものを「死亡統計」と呼んでいます。厚労省が集計を行い、2年遅れで公表されます。いま最新の数字は2013年のものです。 公表に時間がかか…
-
【増える老衰死】死因の5位だがピンピンコロリではない
日本人の死因のトップはがん。では老衰は? 「老衰」という言葉を聞くと、少しホッとする人も多いかと思います。これといった病気を患うこともなく、苦しまず、いわば天寿を全うして旅立っていくのですから。しか…
-
【がんの年齢調整死亡率】1960年代から減少傾向へ
前回、年齢調整罹患率でみると、がんにかかるリスクは横ばい、ないし減少傾向にあることをお話ししました。では、死亡数や死亡率はどうでしょうか。 いうまでもなく、がんで亡くなる人の数は増え続けてい…
-
【がんの年齢調整罹患率】先進国は頭打ち、減少傾向へ
罹患率とは、1年間の罹患数(新規がん患者数)を人口で割った数字です。2010年の統計をもとに計算すると、男性で1000人当たり7・5人、女性は5・2人、男女合わせると6・3人が、がんに罹患しました。…
-
【がん患者数】地域によっては減少傾向へ
保険会社のCMは、相変わらず「がんは日本人の死因の第1位」「2人に1人が一生に1回は必ずがんになる」と騒ぎ立てています。そのこと自体は正しいのですが、CMでは「がんが増えている」とは言っていないよう…
-
【超音波(エコー)検査】よくみつかる嚢胞はほとんど無害
数ある検査のなかで、もっとも安全といわれています。いまだかつて、健康被害の報告はなされていません。さまざまな臓器の異常、さらに胎児の検査にも使われています。プローブと呼ばれる小さな装置から、体内に向…
-
【X線検査】間接撮影の被爆量は直接の10倍
X線は物体を透過します。ただし物の材質や密度によって、透過のしやすさが異なります。肺のように空気を大量に含んだ臓器では透過しやすく、骨など硬い組織では透過しにくくなります。 透過したX線をフ…
-
【クレアチニン値】腎機能低下がわかる
「肝心」という言葉があります。文字通り肝臓と心臓、人体になくてはならないもの、転じて非常に大切なことという意味です。 しかし、実は「肝腎」と書くのが正しいという説が有力です。もともとは漢方医学…
-
【肝炎ウイルス検査】定期健診だけでは確実なことは言えない
A、B、C、D、E……といったら肝炎ウイルスを思い浮かべる医療関係者が大勢います。 肝炎ウイルスには、発見された順番にアルファベットがつけられているからです。現在、分かっている肝炎ウイルスは…
-
【心電図】病気のサインを見逃すことも
医療ドラマに欠かせない心電計。瀕死の患者の枕元で「ピッ! ピッ!」と鳴っていたのが、突然「ピーーー」と連続音に変わった瞬間が、心臓停止の合図。しかし単に心臓が動いているかどうかなら、もっと単純な心拍…
-
【聴力検査】50歳頃から高音が、次第に低音が聞こえなくなる
「青春18きっぷ」をご存じでしょうか。JRの普通列車が終日乗り放題。春、夏、冬に使えて、今年の春は3月1日から4月10日までが有効期間です。「青春」と銘打っていますが、利用者の大半が中高年であるところ…
-
【腫瘍マーカー】血液サンプルだけでがんが分かる
会社の健診や人間ドックで、腫瘍マーカーを追加オーダーしている人もいると思います。 内視鏡、超音波、X線、CTなど、がんの早期発見に役立つ検査は、ほかにもあります。しかし守備範囲が限定されてい…
-
【ヘマトクリット】出血の有無とその量が推定できる
米国の人気テレビドラマ、「ER」や「グレイズ・アナトミー」のファンなら、ヘマトクリットという言葉を、必ず耳にしているはずです。日本の医療ドラマでも、ヘマトという言葉がよく飛び交っています。手元の健診…
-
【血液検査】赤血球が少なければ貧血、多ければ血管が詰まる
検査の定番といえば血液検査です。肘の内側の静脈から、血液を抜かれた経験のない人は、まずおられないでしょう。 なかには注射器にあふれる血を見て、気分を悪くする人もいます。かなり大量に採血されて…
-
【視力検査】「1・0」はどのぐらい目がいいのか?
子供のころから毎年のように受ける視力検査。お玉のようなもの(遮眼子)で片目を覆い、数メートル向こうの壁に貼られた紙(視力表)のCの字(ランドルト環)の切れ目が、上下左右どちらに向いているかを当てる検…