数字が語る医療の真実
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欧米で人気 「尊厳療法」の効果と日本での反応
欧米で有効性が広く認められている終末期の治療として、「Dignity Therapy」(尊厳療法)というものがあります。終末期の患者がこれまでの人生を振り返り、残される人に対するメッセージを届ける治…
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終末期の点滴は有害無益か
末期のがん患者は徐々に食事がとれなくなっていきます。そんなとき「点滴」は真っ先に考える治療法でしょう。 実際の末期がん患者に対する診療の現場でも、患者さんの家族が「点滴をしてもらえませんか」…
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緩和ケアにおける「ステロイド」の効果と副作用
緩和ケアにおいて、「モルヒネ」と並んでしばしば使用する薬に「副腎皮質ホルモン」(ステロイド)があります。今回はその効果と副作用について、米国での研究を取り上げましょう。 この研究は、疲労感を…
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終末期に呼吸が困難な患者には風を顔に送ることが有効
終末期の呼吸困難には、酸素やモルヒネの効果はあまりないか、あっても小さなものであることを研究結果は示しています。そんな希望のない状況ばかりお伝えしてきましたが、意外な結果を示した治療があります。 …
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終末期の呼吸困難患者にモルヒネは有効なのか
前回、「終末期の患者さんの呼吸困難に酸素の効果はなさそうだ」という研究結果を紹介しました。では、終末期の患者さんに効果のある治療はないのでしょうか。 そこで今回は、呼吸困難に対する「モルヒネ…
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終末期の患者にとって「在宅酸素療法」は意外に効果がない
死期が近づき、残された時間が数週間という状況になると、心臓や肺の機能も低下し、体の酸素濃度も下がってきます。酸素の治療は現在では在宅でも容易に導入でき、半日もあれば自宅に酸素の機械を設置することがで…
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がん終末期の点滴に医学的効果は期待できない
がんの末期の患者さんで、食事が取れなくなり、ベッドで横になっている時間が多くなると、もうあと数週間というのが平均的な経過です。 こうした状況でしばしば問題となるのが、点滴をするかどうかです。…
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大橋巨泉さんの死因はモルヒネ系鎮痛剤の誤投与なのか?
タレントの大橋巨泉さんが亡くなりました。最期の最期まで世の中に発信し続け、戦い続けたことは見事というほかありません。 ただ、その時の夫人のコメントが、緩和医療の現場を揺るがしています。 …
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がん患者は介護者がいると寿命が縮む?
緩和ケアが肺がん患者の寿命を延ばすという研究結果がある一方、意外な研究結果もあります。 この研究は、進行がんの患者を対象に、「緩和ケアを診断直後から早期に導入するグループ」と「3カ月後に導入…
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「緩和治療」は高額な画期的抗がん剤と同等の効果がある
手術、抗がん剤、放射線治療など、がんそのものに対する治療だけでなく、がんに伴う苦痛に対する治療も重要です。これを一般的には「緩和治療」と呼びます。 この緩和治療に対して、多くの人は「がんが進…